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2011年3月30日水曜日

危機は国家と専門家達を失墜させた /Le Monde 東京特派員

日本の政府公報に成り下がった新聞社とは違う海外メデイアの骨のある記事です。

転載記事
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[FRANCE MEDIA NEWS フランスからのニュース ]


http://www.francemedianews.com/article-70549283.html

Mercredi 30 mars 2011 3 30 /03
/Mars /2011 00:20


■危機は国家と専門家達を失墜させた


3月30日付 Le Monde 東京特派員


 日本はこれから長期間の闘いを余儀なくされることになった。民間原子力史上最悪の災害を引き起こす危険性をはらんだこの闘いは少なくともあと数週間は続くだろう。しかし、未来に向かって進もうという呼びかけがあちこちで聞かれるようになった。日本経済新聞の岡部社説委員はこう語る。「今回の大災害が、バブル崩壊から昨今の世界金融危機まで続いた日本経済の低迷期である「失われた20年」からようやく脱出する機会になり得るのだ。」

 さらに岡部委員は語る。「日本は己の衰退を受け入れてはならない。この大災害は新しい出発に向けての出発点であるべきなのだ。」それは被災地の復興だけではなく、第二次世界大戦以降の成長戦略を再考しなければならない。3月11日の巨大地震からの復興は並大抵の努力ではない。復興にかかるのは16兆円から25兆円とも言われている。災害の衝撃と犠牲者の数は甚大だが、世界3位の経済規模を誇る日本は復興するための資金と技術を十分持っている。
 また、日本人は必要な時に自粛や節制という行動を実践できる国民である。節電や消費自粛などの行動は、被災者に対する国民の連帯の念を表している。社会の道徳観に支えられた経済力が国をより早く建ち直させることが出来るだろう。しかしその「再生」は何を基礎として、どんな基準をもって行われるのだろうか?

 ●国と原子力関係者の責任問題、そしてこれほど危険なエネルギーの管理に関して少しも透明性を要求できない政治界の怠慢はきちんと問われるべきである。これから日本は近代経済の基礎であるエネルギー政策を、決定権を専門家達だけに委ねることなく再考しなければならない。そのためには、原発建設の反対派や農家や漁師といった今まで官僚達が耳も貸さなかった人々を邪見に扱うことを止めなければならない。エコノミストの内橋克人氏は、「原子力の使用は専門家を超えた考察が必要だ」と語る。
 1960年代以降日本は、何千人とも言われる死者と障害を持った子供を生み出した水俣病に代表される公害問題のように、国民にリスクを負わせながら高度経済成長に向かって猛進してきた。何十年にも及ぶ法廷闘争の末、市民団体は汚染者の有罪を勝ち取ったものの、病人達は未だ補償を受けていない。
 
 ●歴史的そして経済的な背景、リスクの度合いも今回は違う。しかし、国民の健康を一番に考えず、予防原則(principe de precaution)を尊
重しない点においては、当時の環境汚染者の考え方と今日の原子力関係者の態度はそう違うものだろうか?原子力関係者達はこの原則を十分考慮に入れていたと言えるだろうか?いずれにせよ、短期の収益性が長期の安全性よりも優先されていたことは確かである。福島原発の事業主東京電力だけの問題ではない。国内の電力会社全社が同じように行動している。
 
 ●福島原発事故を単なる日本だけの問題にしてはならないが、政治の怠慢、行政と私的な利益の癒着がさらに状況を悪化させたとえる。原子力を選ぶかどうかを決める前に、原子力の管理を「収益性」を目的とする民間企業に委ねて良いのだろうか?もしそうだとしたら、国益を守らなければならない国は、どのようにそれら民間企業に「社会的責任」を負わせることが出来るのだろうか?
 国による管理を強化するに当たり、いくつかの選択肢がある。「日本人はジレンマを抱えている。現実となった危険を前に、このまま盲目的に政治エリートに追従していくのか、それとも持続可能な開発の道を選ぶのか。いずれにせよ、これらは両立することは出来ない。」と立教大アンドリュー・ドウィット教授は語る。
 大災害は日本を新しい時代へと招いた。これが国の歴史の転換期であり、今こそ自分達の意見を表明し、現在のエリート達にはもう服従しないという意識変革なしでは、日本国民の未来はない。

"La crise revele la faillite
de l'Etat et des experts"
Philippe Pons
Le Monde, 30/03/2001

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藤波心という13歳のアイドルが書いた原発事故のブログが評判になっている。

[原発事故] ブログ村キーワード
藤波心という13歳のアイドルが書いた原発事故のブログが評判になっている。私のところにもブログアドレスが飛び込んで来たので読んでみた。凄い!!この感性、洞察力!!ブログ本文はもちろん感動だが読者のコメントが多いこと、さすがアイドル。そのコメントの中で、ブログ内容に文句をつけている連中が少なからずいるが明らかに東電の利権関係者だろうと思う。しかもその内容が脅し脅迫的で論理的でない。子どもが何を言うか!的な内容ばかり。要は、今原発があることで利益を得ているので原発が無い世界はこまると言う発想でしかない。
もちろんブログの内容を支持応援するコメントが圧倒的に多い。
とにかく読んでみてください。感動もんです。

藤波心 オフシャルブログ
「批難覚悟で・・・・」
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry3-10839026826.html#comment_module



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すべて想定されていた/毎日新聞転載記事

発信箱:すべて想定されていた=福岡賢正(西部報道部:毎日新聞)

 原発事故の報道に強烈な居心地の悪さを感じている。その理由を突き詰めていくと、メディアが安易に使う「想定を超えた」という言葉のせいだと思い至る。眼前で今起きている事態は本当に想定外だったのか。

 《最大の水位上昇がおこっても敷地の地盤高(海抜6m以上)を越えることはないというが、1605年東海・南海巨大津波地震のような断層運動が併発すれば、それを越える大津波もありうる》

 《外部電源が止まり、ディーゼル発電機が動かず、バッテリーも機能しないというような事態がおこりかねない》

 《炉心溶融が生ずる恐れは強い。そうなると、さらに水蒸気爆発や水素爆発がおこって格納容器や原子炉建屋が破壊される》

 《4基すべてが同時に事故をおこすこともありうるし(中略)、爆発事故が使用済み燃料貯蔵プールに波及すれば、ジルコニウム火災などを通じて放出放射能がいっそう莫大(ばくだい)になるという推測もある》

 すべて岩波書店の雑誌「科学」の97年10月号に載った論文「原発震災~破滅を避けるために」から引いた。筆者は地震学の権威、神戸大の石橋克彦氏。つまり今回起きたことは、碩学(せきがく)によって14年も前に恐ろしいほどの正確さで想定されていたのだ。

 石橋氏はその後も警鐘を鳴らし続け、05年には衆院の公聴会でも同様の警告を発している。電力会社や原子力の専門家たちの「ありえない」という言葉を疑いもせず、「地震大国日本は原子力からの脱却に向けて努力を」との彼の訴えに、私たちメディアや政治家がくみしなかっただけなのだ。

 05年の公聴会で石橋氏はこうも警告している。日本列島のほぼ全域が大地震の静穏期を終えて活動期に入りつつあり、西日本でも今世紀半ばまでに大津波を伴う巨大地震がほぼ確実に起こる、と。



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いしだ壱成氏の原発ブログ記事「今だからみんなで考えたいこと」転載

[いしだ壱成] ブログ村キーワード
ツイッターから飛び込んで来た俳優「いしだ壱成」氏のブログを何気なく覗いて衝撃を受けた。有名人のブログ?的にしか思わなかったが…。けっこう長い文だが引き込まれて最後まで読んでしまった。彼の子ども時代の母親と体験した反原発行動の座り込みの場面は体験者だから書けるリアリテイがある。またその体験を彼は自分の言葉で優しく書いているので読者に訴えかけるものがある。そのブログが書かれたのが福島原発事故の1週間前なのだ!!そして何よりも彼がそんな貴重な体験、いや活動をしているとは知らなかった。只のタレントではなかった。
下記に転載したので是非読んでいただきたい。

いしだ壱成氏のブログ転載記事
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http://ameblo.jp/isseiishida/entry-10819818986.html

今だからみんなで考えたいこと。
テーマ:エコロジー
いま一度、世界中がWebでリアルタイムでつながった今、改めて原子力発電所について書いてみようと思う。

ご興味のある方は一つの読みものとして目を通して頂けたらとても有難く思う。

あくまで、いち体験談として。
で、構わない。

推進派の方は勿論、反対する方は無論、特にどちらでもない、という方には是非に。

勿論興味あれば、で構わない。

さて少し前の話しになるが、先月山口県庁前で若者たちによる上関原子力発電所建設反対を訴えるハンガーストライキがあった。

その直後、約300~400名ほどの作業員が深夜、闇討ちをかけるかのように上関原発建設予定現場に集結した。

無論、新原子力発電所の建設工事着工の為に、だ。

上関原発建設が決定されてから、過去おおよそ30年もの間、建設に反対して来た祝島の島民の方々をはじめ全国から建設をやめて欲しいと集まった反対派の身体を張っての抵抗。

そうして現地の方々が、その身体を投げうって自然を、自分たちの島を、海を、そこに住まういきもの達すべてを守って下さったおかげで、工事は今現在、ストップしている。

だが、いつ再開されてもおかしくない状況だ。そうして、過去からずっと同じ状況が続いている。今も。この瞬間も。

当夜、全世界中に上関の真夜中の奇襲攻撃のニュースは主にTwitterなどを経由して、インターネット上を飛び交った。

日付けでいうと、2/21の確か午前2時前後だったと思う。

まさに、ひと眠りしようとしていた矢先のことだった。

とにかく僕にとっては大事件だった。ベッドから飛び起きてパソコンを立ち上げた。

次々と送られてくる転送メールやTwitterなどを経由しながら、こちらも夜を徹して現地からの動画配信などで状況を見守りつつ、作業員への説得や建設中止を中国電力に現地で訴えてくれている島の住民の方々と現地に集合してくれている反対派の方々へ、心からのエールを送り、ただただ祈った。

争いにならない様にと。

衝突が起こらず、作業員が説得に応じてくれて、着工作業を停止してもらえる様にと。

何も綺麗ごとなどでこんな事を書いているのではない。

僕は体験したことがある。

その衝突を。

そういう時に起こりうる実は誰も望まない衝突を。

たしか自分が11歳ぐらいの頃だった、二歳のとき両親が離婚したあと、母子家庭で当時は母と母の恋人と山のなかで三人で暮らしていた。

旧ソ連(現在のウクライナ)のチェルノブイリ原発が大爆発を起こしたわりとすぐ後、だったと記憶している。

当時通っていた、山梨県長坂町(現在の山梨県北杜市)の小泉小学校の校舎の窓からクラスメイトたちと曇る空を見上げながら『きっと死の灰が降ってくる』と不安を囁きあったものだ。

そしてその事故の同年か翌年に、四国の最西端に建つ伊方原子力発電所で、とある実験があった。

出力調整実験、という実験だった。

市街地などで電力消費の落ちる夜間の間、出力を100%から約50%に落として、また消費の上がる夜明けと共に出力100%に戻す。

という技術的な実験だったのだが、原発の炉心は簡単にいうと、本来は稼働率100%、つまり絶対にフルパワーで回していないといけないものだ。

それを100%では何だからと、稼働率を人の手で、出来れば毎晩上げ下げするという。
技術は、まだ追いついていない。

炉心のひとつひとつは広島や長崎に投下された原爆の数倍以上、核爆弾とまったく変わらないかそれ以上の破壊力を持っていることなど周知の事実。

ましてや炉心のなかは絶えず核分裂を起こしていて、ただでさえ『すこしづつ爆発』し続けているのだ。

それを技術がそこまでしっかりと追いついていないのに、そんな実験をするなんて、とさすがに小学生の僕でもとんでもないことだと感じた。というか、単純に恐怖だった。

そして、まさに、その出力調整中に、あのチェルノブイリは爆発したのだ。

母親からその話しを聞いたときは、ぞっとした。

それを、日本でやるという。

ついこないだチェルノブイリが同じ実験をしていて大爆発をしたというのに、やるという。

母たちは全国から仲間たちを募って、その実験を止めてもらう様、即刻四国電力に行くと荷支度を始めていた。自分も行く、と言った。そう言ったか、勝手に車に乗ったかよく覚えていないが、とにかくそのまま車で八ヶ岳から四国へ出発した。

学校は、休んだ。

全国から四国は高松にある四国電力本社前へ実験中止を訴えようと、数えきれない人たちが座り込みに集まっていた。

どうか実験をやめてください、と。

結果からいうと、実験は行われた。

実験が成功したから、今現在では日本全国にある55基の原発の炉心は毎日毎晩、絶えずその内部で核分裂を起こしながら稼働している。

例えが極端だが、55個もの核爆弾が人の手で爆発を制限されながら、いつどかんといってもおかしくない状態で爆弾の周りを取り囲む海水を沸騰させて、日本各地で唸りを上げてタービンを回して発電している。膨大な放射能を海と大気中にばら撒きながら。

これは単純な事実であって大袈裟ではない。最近、原子力はエコ。という広告を見かけるが、少なくとも僕はそうは思えない。

さて80年代後半の高松、四国電力本社前。

僕たちは座り込みを続けていた。

座り込み、といってもずっとそこに座っているだけではなかった。簡単に言うとテントでの共同生活。

勿論風呂には入れないが、お母さんたちは持ち寄った食材を分け合って料理をしたり、公民館の水道を借りて洗濯をしたりして、お父さんたちは電力会社の前で反対を訴え続け、子どもたちは適当にそのへんで遊んでいる。

見た目はいたってのんびりしているが、どこか皆そわそわしている。

そんな様子だ。

そして、実験当日の実験開始時刻まであと一時間ほど。

現場がやはり、荒れ始めた。

声を荒げる人が増えはじめた。

自分の親たちも、慌しく荒々しく声を上げはじめた。

伊方が爆発する。

お願いだ、やめてくれ。

それが、やめろ、に変わり、恐怖と興奮と怒りとが入り混じった不穏な空気があたりを包みはじめた。一触即発の空気。

無論警察が介入、そしてなぜか機動隊が群をなして押し寄せて来た。

当たり前だが、生まれて初めてそのときに機動隊を生で見た。

人数は正確には覚えていないがこちら側の約200名から見ると多勢に無勢なのは明らかだった。

今になったからよくわかるが、怒りのパワーは対象物があると増幅して、伝染する。

こちらも怒り。あちらも怒り。
遅かれ早かれ衝突が起こる、と感じた。

最初、機動隊員はずらりとフォーメーションらしきものを組んだ。

親たちの動きを封じるためだ。

最初は電力会社の方々に訴えていた親たち。

電力会社の方々がどう思ったかはわからないが、おそらくは警察に通報。それだけでは手に負えないので、機動隊が出動。流れでいうと、そんな所だろう。

実験開始まで、あと数十分。

親たちは、機動隊員にも説得をはじめた。貴方たちの家族も関係していることなのです、と。

僕も、誰それ構わず隊員に訴えた。

実験開始まで、あと十数分。焦っていた。

学術的云々はわからないが、こわいからやめて、ぐらいは言える。

そのときの機動隊員の方の表情をよく覚えている。

冷徹な目だけで、僕を見下ろしている。勿論ニコリともしない。そして微動だにしない。

表情一つ変えず。

実験そのものも怖かったが、その顔も、怖かった。

少なくとも、自分がそれまで関わってきた大人のなかにはそんな表情をする人はいなかった。

実験開始まで、あと数分。

突然、あちこちで怒号が上がった。

初めて聴いた、普段はとても優しい親たちの怒りの声。

悲しかった。本当に悲しかった。

そうか、もう死ぬのか、とも思った。ただ、悲しかった。

その瞬間、誰かに突き飛ばされて地面に叩きつけられた。

やはり、武力による衝突が始まったのだ。

急いで起き上がるが、身体の小さい僕は圧倒的に非力だった。

あたりはカオス状態だった。

今度は機動隊員の膝蹴りを喰らった。

また冷たいアスファルトの地面に顔面から叩きつけられた。

ラジ!!と聴いたことのある声が聞こえた。ラジというのは、僕の洗礼名で、親たちにはこう呼ばれる方が多い。

顔を上げると、子供になんてことするんだ!!と僕を助けようと手を伸ばして叫んでいる西荻窪で無農薬野菜の八百屋を営む親(一括してそう呼びたいと思う、僕には沢山の親がいると思っている)がいた。一瞬だが、知った顔を見つけて安心した。

その矢先、機動隊の警棒が彼に叩きつけられ、彼は苦痛に顔を歪めてその場に倒れ込んだ。

あんなに優しい笑顔しか見たことのなかった人間が見知らぬ人間に殴られて、苦痛に顔を歪めている。

全部がスローモーションだった。

自分の母親を探した。

遠くに見えた。騒乱に巻き込まれていた。誰かに殴られたのか、痛そうな顔をしていて、尚且つ機動隊の警棒が母を襲おうとしていた。

助けに行かねば、と立ち上がった。僕がいった所でたいした助けにはならないのだが、とにかく息子の本能というやつだろうか。

その瞬間、今度は自分が警棒で右肩あたりを殴られてまた倒れた。

このくそがきが!!

と聞こえた。地面に丸くなって防御体制に入っていた僕の横腹を何人かの隊員に蹴られた。息が出来なかった。そうか、僕はくそがきなのか。そんなこと、初めて言われた。

安全靴のつま先の鉄板があんなに重くて威力のあるものだとは思わなかった。左頬に鉄の冷たさを感じた。後頭部を厚いブーツの底で踏んずけられた。何人の隊員に踏みつけられただろう。

読者の方々の、どれ位がご覧になったことがあるかわからないが、僕が以前に出演した未成年というドラマのなかで、似たようなシーンがあった。
雰囲気でいうとまさにあんな感じだった。あの時見た光景も。その撮影中は、伊方のときとそっくりだと思っていた。

終わらないカオス。

痛みは、感じなかった。

身体の痛みより、喧嘩も嫌いだったし、親にも決してぶたれたこともなかったから、正直、殴られたということへのショックの方が大きかったんだと思う。

基本的に大人は子供を殴らない。

そう思っていた。

言い方が正しいかどうかわからないし、そのとき自分が居た場所も衝突のカオスの中心でよくなかったのだろう。
だが、自分が今その大人にぼこぼこにされて、踏みつけられて、蹴り飛ばされている。

これが、日本という国なのか。

と、徐々に襲ってきた身体中の痛みに耐えながら思った。なんで大切な人たちがこんな目にあうのか。なんでだ。

政治的云々は当然よくわからない。

自分たちにとって邪魔な存在であれば、その子供でも、あんなに狂気じみた笑みを浮かべて殴りまくっていいという法律があるのかと思った。

勿論、今考えればそんな法律などないのだが、それが負のパワーの連鎖というものだろう。

実は、誰も望んでいない負のパワーの連鎖。機動隊員だって、本来であれば、冷静であれば、子供を殴る蹴るなど、したくもない筈だ。負のパワーは人をおかしくさせる。

そして、実験開始時刻。

突然、騒乱は収まった。

収まったというか、親たちが動きを止めて皆、一斉に地面に伏せたのだ。

無言の祈り。無音の時間。

そして実験は成功し、爆発は起こらなかった。

これが、僕が原発、というものに本格的に興味を持ったきっかけだ。

何か、矛盾していると。
なんで、あんな殴り合いまでして作らなければならないのだと。

あれから数十年、時代は様変わりして、電力供給過剰気味になった日本。

だが今も原発が増えようとしている。もう充分に足りているというのに、だ。

以下が現在建設予定、或いは建設中の新しい原子力発電所だ。

山口県上関原発。

青森県大間原発。

福島県浪江・小高原発。

宮崎県串間原発。(是非を問う住民投票:2011年4月10日)

そしてその各地には建設反対を訴える心強い方々がいる。最初の方で述べた上関では、あの頃と全く変わらない現実が起きていて、真夜中の奇襲工事反対を訴えた上関近くの祝島のおばあちゃんが作業員ともみ合いになり、怪我をされ、まだ入院中だそうだ。早い回復を祈るばかりだ。

でも、今日や明日にでもまた工事が着工されるかもしれない。
そうしたら、また衝突が起こるかもしれない。

こういうことは残念ながら、なかなかテレビのニュースでは取り上げてもらえない。

様々な大人の事情があるのかないのか、本当のところは昔も今もわからない。

だが僕が一緒に仕事をしている、とある局の人間は上関の事は全く知らなかったと言っていて、その事実を伝えると、いちマスコミの人間として恥ずかしく思う、と言っていた。

決して恥ずかしくなんかない。

知ってもらえただけで、充分だし、これから解決していくべき問題は山積みだ。それには一人でも多くの方に知ってもらえればと思うし、彼のようなマスコミの人間であれば、尚更だと思う。賛同を得られたら、強い。

これからは自分も、真実を伝えるマスコミの人間としてこういうニュースに目を光らせたいと思います、と彼は言ってくれた。

それだけでも、本当に嬉しい。

また、先日話しを聞かせていただいたジャーナリストの方は、それもそうだが、もっというと政治家の方も、テレビ局の方も、単純に知らないだけなのだと言っていた。特に操作したりされているのではないと。

だから、決して彼らをせめるべきでは無いと。僕もそうだと思う。

誰かをせめるのは、もう止めたい。負の連鎖を起こさずとも、変えて行ける時代になって来たのだ。みんながみんなの立場を考える。それで、考えて変えていく所は変えていく。いける。少なくとも、そう感じた。

誰かが誰かをせめるのではなくて、双方皆で解決策を提案しあいたい。

それが出来るようになって来ているような気がしてならない。

政治家のなかにも脱原子力を訴える方々も増えて来ているし、著名人や有名人、文化人の方々の中にも数多く見られる。

本当に心強い限りだ。

世界的には、脱原子力はマストな事項として進んでいる。環境破壊の他に、維持費がかかり過ぎるし、とにかく時代遅れだというのが主な理由だ。

そして、今はWebやTwitterというものがあるし、リアルタイムにどこで何が起きているのかは瞬時にわかる。

その都度、アクションを起こして一人一人の個ではなく、皆で考えて行くことで、何が必要で何が必要じゃないのかと云うことも自ずとわかってくるのではないか。

そこまでして自然や生態系や地元の方々の豊かな生活を破壊してまで新しい原発は要らない。

脱原発を訴えて、よく言われる代替電力はどうするのかという事に関していえば、地熱、風力、水素などにシフトして行けばいい。

特にR水素という技術が一番クリーンで効率的だと個人的には思っていて、この分野はもっともっと伸びて欲しいし、注目されて欲しいと思う。

さて、これらの事を人ごとと捉えるか、自分たちのことと捉えるかは勿論自由だ。

これだけ書いてきただけでも、千あるうちの一か二ぐらいだが、ひとまず、原子力発電というものについて、自分の体験談を含めながら振り返ってみた。

一人でも多くの脱原子力の同意を得られたら、嬉しく思う。

でなくともせめて、知ってもらえるだけでもこれからがだいぶ変わって来ると信じている。

すべて今、現在進行形で起きている事だ。


読んで下さって、ありがとう。
愛ある日々を!!


No Nukes One Love.


壱成
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2011年3月28日月曜日

福島原発「東電の罪」と「原子力ロビー」仏紙報道

福島原発「東電の罪」と「原子力ロビー」フランス紙報道
3月26日 23時45分(日本時間27日7時45分)
http://www.francemedianews.com/article-70296514.html

 仏日刊紙ル・モンドは26、27日版紙面で福島原発の状況と東京電力に関する特集記事を掲載している。「日本人は原子力災害を意識し始めているものの、未だ事故の重大性には気づいていないようだ」と冒頭で同紙の東京特派員は語る。特派員によれば、「新聞、民放テレビ局、インターネットのブログなどで語られる原子力専門家の話を聞いていると、この一連の悲劇の背景に「原子力業界のロビー活動」が見え隠れしている」という。

日本の「原子力ロビー」

 この「原子力ロビー」には原子力事業を総括する経済産業省と同省の管轄である原子力安全・保安院、電力各社、電気事業連合会(電事連)、そして発電所を建設する東芝や日立といった産業界の大企業が関与し、「非常に大きな資産と影響力」を誇っているという。また、原子力関連の官庁からの天下り社員が送られることにより、完全な「情報統制」を行うだけでなく、出版やテレビ局を通じて大規模な広告キャンペーンを繰り広げ「原子力は100%安全である」という神話を築いて来た。さらに、現在の与党民主党は原子力エネルギー業界出身の組合員が多い労働組合「連合」を支持層にしているため、2009年の政権交代後もこの状況に変化はなかった。同紙は、「この行政、監督官庁、原発建設企業そして電力会社間の緊密な関係が原発反対派を黙殺し、さらに原子力に関するあらゆる疑問を回避してきた」と指摘。電力各社は「1970年代以降から度重なる原発事象を隠蔽、改ざんし続けて来た。当時最も批判が集中したのは東京電力である」と付け加える。

安全よりもコスト削減

 ル・モンド紙は未確認の情報とした上で、「電力各社は長期的な原発の安全性よりも短期の利益勘定を優先し、世界で最も地震と津波が多い日本国土の危険性を考慮していない」という東電元社員の証言を紹介。福島原発は1956年に発生したチリ地震をモデルにして5,5メートルまでの波にしか耐えられるように設計されていなかったたため、地震発生時原子炉は自動停止したものの、冷却システムは津波の影響で完全に機能を失ってしまった。東京新聞では福島原発の建設に関わった当時の東芝の技師が「設計時の耐震基準が低すぎた」と告白している。

 経済産業省は「この危機が落ち着いた段階で東京電力の処遇を決める」としているが、「それまでの間、一体何人の被害者が出るのだろうか?」と同紙は問う。

 「日本が直面しているのは自然災害ではなく、人的災害である」という東芝元社員の証言、「福島原発は異常事象と作業員の被曝が日本で最も多い発電所」という共産党吉井英勝議員の告発、さらに原発保全作業は下請会社の経験乏しい作業員が行い、今現在大災害の現場で戦っているのもその作業員達である事実も判明している。事故後の対応の遅さに加え、地震と津波が発生してから2日間、周辺住民への被害よりも設備の保全を優先させていた経緯も厳しい批判を受けて当然だ。実際、地震の際に福島原発に派遣されていたフランス原子力企業アレバ社の8名は危険性をすぐに察知して真っ先に退避している。

過信した大企業 東京電力

 今日3月26日は東京電力が福島原発1号機の操業を開始して丁度40周年を迎える。
原子力エネルギーに着手して40年目の今日、東京電力は重大な原子力災害を引き起こす直前の状態にまで追いつめられている。さらに、事故後の対応が批判に晒されているにも拘らず、ガス価格の値上げを理由に4月の電気料金を値上げすることを発表。事故発生から29時間後に行われた記者会見以降公式の場に姿を現さない清水正孝社長にも批判が集中している。
 東京電力は従業員3万8千人と(2009年度)売上げ5兆円と1337億円の純利益を誇る世界4位の大電力企業である。
「原子力安全・保安院と経産省を始めとする原子力推進ロビーに支えられ「奢り高ぶった」企業の体質が、原発内の事象や技術報告の隠蔽を生み出した温床ではないか」と同紙は問う。
 しかし今回の事故により東電グループは解体の危機にあり、同社の原子力計画も中止を余儀なくされるだろう。ましては2012年に予定されていた新規原子炉2機の工事着工などは夢の話だ。

参考記事
"Silences coupables", Le Monde, 26-27/03/2011
"La compagnie d'électricité Tepco, arrogante et dissimulatrice", Le Monde, 26-27/03/2011


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プルトニウムが大量に放出される事態となれば、極めて甚大な被害が生じる。/ロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ博士/転載記事

転載記事
2011年3月27日 00:10 カテゴリー:アジア・世界

 旧ソ連で1986年に起きたチェルノブイリ原発事故について、人や環境に及ぼす影響を調べているロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ博士が25日、ワシントンで記者会見し、福島第1原発事故の状況に強い懸念を示した。博士の発言要旨は次の通り。

 チェルノブイリ事故の放射性降下物は計約5千万キュリーだが、福島第1原発は今のところ私の知る限り約200万キュリーで格段に少ない。チェルノブイリは爆発とともに何日も核燃料が燃え続けたが、福島ではそういう事態はなく状況は明らかに違う。

 だが、福島第1はチェルノブイリより人口密集地に位置し、200キロの距離に人口3千万人の巨大首都圏がある。さらに、福島第1の3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使ったプルサーマル発電だ。もしここからプルトニウムが大量に放出される事態となれば、極めて甚大な被害が生じる。除去は不可能で、人が住めない土地が生まれる。それを大変懸念している。

 チェルノブイリ事故の最終的な死者の推定について、国際原子力機関(IAEA)は「最大9千人」としているが、ばかげている。私の調査では100万人近くになり、放射能の影響は7世代に及ぶ。

 セシウムやプルトニウムなどは年に1-3センチずつ土壌に入り込み、食物の根がそれを吸い上げ、大気に再び放出する。例えば、チェルノブイリの影響を受けたスウェーデンのヘラジカから昨年、検出された放射性物質の量は20年前と同じレベルだった。そういう事実を知るべきだ。

 日本政府は、国民に対し放射能被害を過小評価している。「健康に直ちに影響はない」という言い方はおかしい。直ちにではないが、影響はあるということだからだ。

=2011/03/27付 西日本新聞朝刊=


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「新しいエネルギーの未来」"よりよい仕組みを作る"こと/転載記事

転載記事

福島原発事故が、相当ひどい状況なのに、こんなになっても
なんで、テレビに原発反対派の人が出ないんだろう??と
思うのですが、やっぱりおカネだったんですね・・・

と、田中優さんのメルマガにありました。(以下に転載しています)
(優さんのメルマガ登録者が、3500人近くになったそうですが、
それでも、3500人・・・・ 少数派なんでしょうか。。。。)

電力会社関連は、テレビの大スポンサーなのですね。
(まあ、テレビは「電力」がないと成り立たないですし・・・)

と思っていたら、東電は、大学にも相当額寄付していると書かれている
ブログがありました。

東京大学だけにでも、5億円も寄付しているとか・・・・
これじゃあ、東大の先生、原発にNoとは言えないですよね・・・
しかも、東電の寄付は、東大だけじゃないようです。。。

●大学は東電に「汚染」されている
http://news.livedoor.com/article/detail/5444745/

それから、当然ですが、東電は「政治家」に、相当の額を
「政治献金」してますしね。

東電から政治献金もらってる政治家が、原発反対にするのは
倫理的におかしい、と言っている書き込みがあって、
ちょっとそれもどうなの、と思いました。

ちなみに、現福島県知事は、福島原発3号機のブルサーマル化を推進してきた人
だそうです。
それによって、交付金60億円が出たとか。
この佐藤知事は、東電社長が謝罪に来たとき、会いませんでしたが。。。

以下、田中優さんのメルマガの転載です。
---------------------------------------------------

■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇

   
  田 中 優 の “持 続 す る 志”

   優さんメルマガ 第94号 2011.3.26

    http://tanakayu.blogspot.com/

■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇

□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□



連載:環境はエンタメだ
http://rooftop.cc/column/tanakayu/

「楽しめないファシズム体制」

 前号に続いて今号もエンタメじゃない。とても悲劇的な震災が
あった。震災に遭われた人たちに追悼と励ましの気持ちを伝えた
い。それ自体は環境問題ではなかった。しかしそれをさらに増幅
させたのが福島第一原発群からの放射能放出だった。天災が引き
起こした人災、いや電力会社の傲慢さが引き起こした環境破壊だ。
今や原発を推進する側は「原発がイヤだったら代わりは停電だ」
と脅している。こんなどっかの独裁者の言いそうなセリフを、
原子力安全・保安院の西山英彦氏が述べるのだ。安全保安院なの
だから、保安しそうなものだが。

 友人が言った。「今回の事故でイヤなことに気付いた。自分は
自由に生きているつもりだったが、実はその命は電力会社の賭け
に使われていたのだ」と。こんな不自由な社会が生きるに値する
場なのかどうか悩むのだ。

 ではどこに電力会社の権力があるのだろうか。よくメディアが
まともな報道をしないといわれる。原発推進の国に遠慮し、大ス
ポンサーである電力会社に遠慮して。「都市伝説」なんじゃない
かと思って調べてみた。東京電力は、近年急激に広告宣伝費の支
出を減らしてきた。そこで上位20社から名前を消す前の2007年の
データで見てみよう。第18位(2006年は16位)で約286億円出し
ていた。それ自体はトップではない。しかし電力会社は沖縄電力
を含めて全国に10社ある。だから10倍なんて乱暴な計算はしない。
東電は全国の電力供給の三分の一を占めるのだから全社で三倍と
計算してみよう。ここまでで858億円になる。それ以外に電力会
社の集まりである「電気事業連合会」があり、さらに政府広報も
参加する。最低でも1000億円を下ることはないだろう。すると第
一位のトヨタと並ぶか超えるかの数字になる。そう、やっぱり最
大の広告主なのか、そのおかげで私たち被抑圧民は本当のことが
知らされないのだ。環境問題の敵はカネなんだなと納得する。こ
んな仕組みは壊さなくちゃダメだろう!


□◆ 小林武史×田中優 緊急会議  ◆◇■□■□



大反響をいただいた小林武史さんとの対談、
みなさん もうお読みになりましたか?

「エコレゾウェブ」
http://www.eco-reso.jp/

★ 田中優×小林武史 緊急会議(1)
  「今だからこそできる話がある」
http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110318_4983.php

緊急対談の第二弾は小林武史×田中優。早くからずっと「脱原発」
を訴えてきた田中さんは、今、何を思うのか。これまで何度も議論
を重ねてきた小林×田中の二人が、改めてこの国の置かれた状況を
確認しつつ、動き出すべき方向についてを話し合った。


★ 田中優×小林武史 緊急会議(2)
  「新しいエネルギーの未来」
http://www.eco-reso.jp/feature/love_checkenergy/20110319_4986.php

これまでの体制が崩れてしまった今、必要なのは"元通り"にするこ
とではなく、"よりよい仕組みを作る"こと。実は、日本にはたくさ
んの新しい技術が生まれている。明るい未来に向かうには、どんな
道を選べばいいのか?

──対談を終えて──

福島原発で復旧作業をされているのは
東京電力の人たちだと思うので、
いまこんな時期に損害賠償とか担保だとか
そういった話をするのは少々きついなと思いました。

ですが、今回こんな事態を招いてしまったのは


国家であり国民でもあると思うけれども、
その先に電力会社があるのは間違いないことなので、
公的な領域(つまり国)に送電線を返して欲しいという思いは
対談を終えてより強くなりました。

今後も返せないということならば、
どういう理由なのか探ってみたいです。

小林武史
・・・・

今後の展開が注目されます。楽しみですね。
また最新情報をお伝えしていきます!

□◆ 優さんの話題の動画  ■□◆◇◆◇■□■□


<3月17日東淀川区民ホール「」>
http://tanakayu.blogspot.com/2011/03/17.html

UST中継の録画が、てんつくマンのメルマガから、口コミで、
twitterで、メルマガで、ブログで・・・。
10日もたたないうちに、12万回を突破。
http://www.ustream.tv/recorded/13373990

<3月20日愛知県豊田とよたまちパワーフェスタ>
http://tanakayu.blogspot.com/2011/03/320.html

田中優さんとMCの中根桂子さん、名コンビ!
vol.4から登場は、名古屋大学准教授の高野雅夫先生。

vol.1
http://bit.ly/h6TNHP
vol.2
http://bit.ly/gH3hJF
vol.3
http://bit.ly/eFck80
vol.4
http://bit.ly/eebavA

優さんの映画を撮っている
GreenDrop(http://greendrop.jp/GreenDrop/Welcome.html)


(ブログはhttp://greendrop.sblo.jp)のメンバーが、静岡から
参加して編集してくれたので、とても見やすくわかりやすい映像です。

ぜひ、ご覧ください!

□◆ 植林ツアー中止のお知らせ  ◇◆◇■□■□



メルマガ第89号でお知らせいたしました
第8回中国☆内モンゴル植林ツアー中止のお知らせ
http://tanakayu.blogspot.com/2011/03/blog-post_26.html

以下、主催者HPより~
http://www.wonderful-world-syokurin.org/wecan/?p=8364
いつもWONDERFUL WORLD 植林
FESTIVAL
を応援していただき本当にありがとうござます。多くの方に楽しみにしていただいていた第8回内モンゴル植林ツアーを中止することになりました。楽しみにしていただいていたみなさん本当に申し訳ありません。makethe hevanは今年行われる予定だった海外支援を全て中止し(カンボジア支援は除く)、東北地方太平洋沖地震支援を行っていきます。みんなで助け合い心を一つにして復興に力を入れていきたいと思います。落ち着きましたら今まで5年間続けてきた内モンゴルツアーも再開したいと考えております。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。東北地方太平洋沖地震支援め組HP: http://maketheheaven.com/egao/?page_id=1350□◆ コミュ・ブログもよろしく♪  ◆◇◆◇■□ソーシャル・ネットワーキングサイト mixihttp://mixi.jp/に入ってらっしゃる方は「田中優コミュ二ティ」へ ぜひどうぞ♪「田中優」コミュ二ティは、http://mixi.jp/view_community.pl?id=2586238現在1,473人です。このメールマガジンは、今回3,464人の方々に配信しています。できるだけリアルタイムで色んな情報を載せていきたい
H;W$C$F$$$^$9$N$G!"%V%m%0$b$I$&$>$4Mw$/$@$5$$!*EDCfM%$N%V%m%0!!!I;}B3$9$k;V!Ihttp://tanakayu.blogspot.com/※画面右側からメルマガが登録できます。□◆  2011年3月の講演会予定   ◆◇■□■□27日(日)タワーホール船堀(東京都江戸川区)□◆  速報!2011年4月の講演会予定   □■□ 2日(土)福岡市中央市民センター・ホール 3日(日)石橋文化センター共同ホール(久留米市) 5日(月)消費者生活センター(東京都大田区) 6日(水)富山市 7日(木)野々市町文化会館フォルテ(石川県石川郡) 8日(金)石川県10日(日)三条商工会議所1F(新潟県三条市)17日(日)なゆた浜北 大会議室(静岡県浜松市)20日(水)新横浜国際ホテル(横浜市港北区)22日(金)阿佐ヶ谷ロフトA23日(土)佐賀県24日(日)アースデイ東京29日~5月1日 栗駒木材エコラの森、皮むき間伐+αツアーhttp://tanakayu.blogspot.com/2011/02/blog-post_27.html※今回、まーちゃんバンドとのツアーが企画される
$3$H$K$J$j!"4月中に上記以外に相当数の講演会が入ることが予想されます。随時ご紹介していきますので、どうぞブログでご確認ください。田中優の持続する志 http://tanakayu.blogspot.com/◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□◆◇◆◇■□■□23日にメルマガ3,000人を突破したことをお知らせしましたが、http://tanakayu.blogspot.com/2011/03/3000.htmlなんと、3日後の今日は、3,464人の方々にお届けいたします。500人以上の方、はじめまして。ご縁をいただいて、うれしいです。どうぞなが~く、お付き合いくださいませ。 (こはら)◆◇発行責任者  田中優の“持続する志”メルマガ担当 小原◆◇公式ブログ  http://tanakayu.blogspot.com/◆◇お問い合わせ happykoara3@yahoo.co.jp◆◇メルマガの登録・解除は、    http://www.mag2.com/m/0000251633.html◆◇このメルマガは転送転載歓迎です。◎田中優の“持続する志” のバックナンバー・配信停止はこちら⇒http://archive.mag2.com/0000251633/index.html-----------------------------------
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原発が出来て活性化した町はない/日本は熱エネルギー源の大国/元GE技術者・菊地洋一さん講演

転載記事

元GE技術者・菊地洋一さん講演

「命はほんとうに輝いている」


2003年3月31日 三重県海山町
●原子力の技術は全然確立していなかった

  核の平和利用という話からそういう話へ行きましたけれども、私が原子力の世界に足を踏み入れたのは、その平和利用という言葉にだまされてです ね、ちょうど第1次オイルショックの頃ですね。日本は本当に石油がこなくなるというので、トイレットペーパー騒動という言葉をみんなも記憶しておられると 思いますけれども、建材は市場からみんな姿を消してですね、実際無くなったわけじゃないのです。僕も後で分かったのですけれども、みんな売り惜しみして、 ピータイルとかそういう建材はしまっておいただけなんですけども、とにかくオイルショックというのが起きました。

そういう時にこれまたどういう縁か、広島 出身の先輩で僕に仕事をたたき込んでくれた6歳ほど先輩がいるのですけれども、その人が10年ぶりに尋ねてきて、 原子力の平和利用にどうしても力を貸してくれということで、無理やりGEに引っ張って入社させられたんですね。ですから、エネルギーもない国なんだから、 とにかく中東のその湾岸諸国の横暴に日本が振り回されてはいかんということで、原子力でやっていかなければいかんということで、あまり原子力のことを深く 考えないで、その先輩の言葉を信じて入社したわけです。

  いろいろやってきたわけですけれども、実際に働いてみますと、原子力の技術というのは全然確立していなかった。もう詳しい話は技術的な専門的な話になりますのでいいませんけれど、とにかくハチャメチャなんですね、施工で。施工というか原発を造っていく工事の段階で。工事のミスが出るということは人間のやっていることですから、よく起こることですけれども、問題なのは設計そのものも十分検討されていない、いいかげんな感じで工事が進められていました。ですか ら建設中にしょっちゅう変更がある、そのことにもびっくりしましたけれども、送られてくる図面があちこちぶつかっていたり、そういうことにもびっくりしました。自分でチェックしてみて余りにもぶつかっているので、びっくりしましたけれども、とにかく確立された技術じゃないということです。

●技術万能というわけにはいかない

  ですから、その古い原子力発電所が危険だということはもちろんいえますけれども、新しい原子力発電所だから安全かというと、そんなこともありません。新し いものにすると、また新たな問題がどんどん出てきている。僕は今度の旅で新潟県の柏崎・刈羽原発のPR館に行って、さんざんこんなに良いという宣伝を聞か されてですね、改良型がどうのこうのと聞きましたけれども、まったく世界でも新しい、アメリカにはない 135何万KWというような炉でもしょっちゅう事故っています。もうまたかというぐらい、数えきれないくらい事故っている。それは何故かというと、確立された技術ではないからです。これはその溶接技術だとか、金属のことを扱う学問として冶金工学といういい方をしていますけれども、そういう冶金工学上の現代 技術の限界というものもあるんですね。そういうものを隠したまま、もう技術は大丈夫だというような事をいいながら原発を造っております。

 それはいくら安全だといっても、運転してみればわかることで、絶対こんなことがあっちゃいかんというような、炉の中の大事な部分を支えている大きな部品が 360°、1周にわたってヒビ割れだらけになって、それを何とか補修したら、今度は下の方にまた 360°ヒビ割れして、それをまた補修して。そんなことではどうしようもないということで、その部品を大がかりに交換したりもしております。
  新しいものには新しい技術的な不安があります。今いったように技術万能というわけにはいかないんですよね。どんなものでも故障は出ます。車でもそうです。 ですけれども、原発の場合はいったん事が起きたら、みなさんもチエルノブイリの事なんか新聞、テレビでよく見ておられると思うんすけれども、いったん事が あった時には大変です。電力会社や国はそんな事は絶対に起きないということをいいきります。僕は東京電力に交渉したりいろいろしましたけれども、とにかく 起きないといいはるわけです。でも実際、電力会社は自分の原発のことを知りません。僕がいろいろ説明をしますと、「へえっ! そんなことあったんですか」 といってびっくりするわけですけれど、調べてみると僕が言った通りになっていると。でも今更運転している原子炉を止めて、配管を全部取り替えるなんてこと は出来ない、「見ているから大丈夫です」の一点ばりなんですね。とにかく電力会社は現実を知りません。

  それはそうですよ。原発の工事現場では、電力会社が一番上にいて管理しているわけですけれども、実際に工事するのは東芝や日立や日立プラントや、IHI (石川島播磨重工業)や三菱や三菱重工、そういった原発メーカーの人達が管理してやっておりますし、いろんな不具合が出てきたときには、自分たちに不利な 事は当然お客さんの電力会社には隠しておくようにします。

下請け、孫請け、曾孫くらいが工事しているのが原発現場ですから、そういうところで起きた事故、 建設中ですからミスですね、工事ミスを包み隠さず上の会社にいうかというと、まずいいません。そういうことを素直にいってくれというとを、電力会社はよく 現場の所長会議とかでそういうことをいうんですけれども、決していっていません。いっていたら現場から締め出されてしまいます。そんなことやる業者を使うなという圧力がかかりますので。ですからなかなか理想的な工事はできない。こういう工事の不具合のことをあまり今日いうつもりはありませんので、技術的に関心のある方は後で聞いてくれれば、僕の分かる範囲内で答えます。

●柏崎・刈羽原発のPR館で素性が割れて……

 僕が言いたいのはですね、僕が反原発の方に身を投じまして、全国の原発のある所を回わりました。でも何カ所か行かなかった所もあります。それは今回新潟行きましたけれども、新潟県の柏崎には行っておりませんでした。というのは、僕が50cc バイクで1年何カ月かけて全国回ったのですけれども、福島県から新潟県に会津を通って只見を越えて新潟に入ろうとしましたら、山の上で雪が降ってまいりまして、50ccバイクでは雪の中を走るのは危険ですので断念して、また太平洋側に戻って旅を続けましたので、日本海側に行けないでしまったのです。

  今回行ってみましたら、柏崎・刈羽の東京電力のPR館、立派なものが出来ておりましたけれども、そこの案内、女性がしているのですけれども、あんまり安全 だって嘘ばっかし言っているものだから、ちょっと若い女の子にいってもはじまらんけれど、あんまり嘘いうもんですから、「ここどうなっているんですか」と ちょっと変な質問したら、当然答えられないんです。それはものすごく安全に関係あることなんですけれど。そしたらそれを上司の方にいって、すぐ東電の社員 が2人飛んできましてですね。相手が僕だっていうことがわかったら、そのうちの1人は福島原発1号機から6号機まで全部の建設に携わったという人で、僕の方は記憶なかったのですけれど、その人は僕のことをよく知っておって、当時随分お世話になりましたってお礼いわれてですね、見たくもない実際の原発の方も 見てくれっていわれて、特別にすぐ手続きして、彼の車に乗っけてもらって、いろいろ案内してもらったのですけれども。僕に対しては安全だということはいい きれんものですからね、あんまり心配しないでくださいよって、ただそれだけなんですよ。ただつい一般の人には絶対にいわんような事もいいましてね、これは技術的なことになりますが。

  今テロが盛んになって、アメリカやなんかで心配されていますけれど、日本も原子力発電所の最上階にジェット機がぶつかったらどうだとか一生懸命いわれています。原子力安全委員会と東京の原子力資料情報室なんかのやりとりを聞いていましても、壁を貫通するとかしないとかいう、そういう計算でやりあっていますけれども、そういうテロに関することでですね、その東電の案内してくれた人がリアクタービルディング(原子炉建屋)の屋根はもう無いのと一緒だろうという ことで、もう見た目には屋根はあるけれど、力学的には何もオブラートかウェハースみたいなもので、無いのと一緒だよと。というのは50・ 角くらいあるそのリアクタービルディングというのは、そこの最上階に柱が外郭以外は1本も立っていないのですね。

クレーンが建物の壁から壁にずっと動き回りまして、大きなクレーンが床いっぱいどこにでもものを運んでいけるようにするために、柱が1本も立っていないのです。50・くらいの屋根が1本も柱がなかったらどうするかというと、屋根を軽ーくするしかないですね。大きくは鉄骨のトラスというもので、鉄橋の橋桁なんかで鉄骨でギザギザにやっていますよね、ああいうのをトラスといいますけれども、そういうものが走っていて、その上にある屋根は非常に薄いブリキの板なんですね。僕は折れ式屋根という、よく 倉庫の屋根なんかに使っているトタンを大きく山形に折った屋根がありますが、ああいうものの上にシンダーコンクリートという軽石みたいなコンクリート、軽 量コンクリートを打っているのかなあと思っていたのですけれど、今回現場に行って屋根を見ますと、そういう大きな山形じゃなくて、何かお風呂のすのこ板みたいな形をした鉄板が、鉄板といってもブリキみたいなものですけれど、それが張ってあるんですね。その上にやっぱり薄いコンクリートが打ってあって、強度はまったく無いです。

●アメリカの後押しをすれば、日本の原発もテロの対象になってしまう

  その事は東電の人間だってよく知っているから、そんな話をひょっといったんですね。横の壁が最上階だけは薄いんです、実は。最上階から下はものすごく厚いのです。だからこれは横からはジェット機が飛び込もうが、大きな大砲ぶち込もうが原子炉まではいきません。それは間違いなくいえます。だけど最上階の壁はやっぱり薄いのですね。薄いといってもある程度の厚さはあるのです。50・くらい、正確な数字は覚えていません けれども、普通のビルにくらべたら厚いんですね。そのことを何故かということをいったんです。昔、タービンがぶっこわれてですね、リアクタービルディング まで飛んでいったことがあるんですね。

要するにタービンがミサイル化して、横に飛んでいったことがあるんです。 そこまで飛んだんで、横からタービンがぶっとんでくるということを考えて、タービンミサイルの防護のために壁を厚くしてありますというんですよ。そういえば、昔タービンが飛びましたがね。というのは僕がいる現場じゃないけど、先輩からそういう話聞いていますよといったら、そうなんですよといって。だから最上階の壁も少しは厚くしてありますというんですけれども、これはジェット機が燃料満載して飛び込んでいったらもつ厚さではないです。ただ単純にタービンの羽がぶっとんでいったら、そこでくい止められるくらいの厚みぐらいしかないですね。

  屋根は今いったように全然ありません。だから、日本がアメリカの後押しをして今アフガンに対して軍事行動をとりつつありますけれども、法律まで変えて。そうするとタリバンはアメリカが軍事行動を起こしたら日本も敵とみなすという宣言してますね。それはそうですよね。もう航空母艦にしろ、いろんなアメリカの軍隊が日本から出ていきますから、 日本はもう米軍の基地そのものと見るわけです、タリバンは。それも物資の輸送から、湾岸戦争の時はお金もちゃんと出しましたよね、たくさんのお金を。今回 だってお金出させられるでしょう、終わったら最後に。ましてイージス艦を出すとかいってますと、日本の原発もテロの対象になってしまう。日本を敵国とみなすということで報復しようと思ったら、イギリスやイタリア、ドイツ、ロシアとかいうような国のように軍事力で空から海から攻めてくるわけにはいかないですから、もうテロしかないんですね。そうしたら、原発なんか一番対象にされちゃう。それをやられますと、もうたまらんのです。

  さっきいったリアクタービルディングの最上階の屋根というのは薄いですから、別にジェット機が燃料満載してつっこまなくても簡単に屋根は破れます。おもちゃのロケット弾みたいなものぶちこんでも穴は開けられます。でも、穴が開いただけじゃ原発の大事故にはならんだろうと、こうみな思うかもしれないんですけれども、上から何かものを落として燃料プールというのの中で爆発されたら、もう大変なんです。燃料プールというやつは、蓋がしてないんですね。最上階の 床に大きなプールがありまして、そこに使用済燃料というものがぎっしりつまっていて。それはプルトニウムという毒物をいっぱい含んでおりますので、そこが 爆発して大気中にそういうものが飛び散ったら、どれだけ大きな災害になるかと、予想もつかないくらい大きい災害になるのですね。そういうことが簡単に起こるのです。

●原発が嫌になった2つの理由・・ヒバク労働とお金

  ですから原発は事故もそうですし、テロに対してもそうですし、危険性という点からいけば、まったく割に合わない発電方法です。先程もちょっといいましたけれど、お湯を沸かすだけなのですよ。原子力発電所といったらですね、原子力で特殊な方法で電気を作っていると思ったら大間違いなんです。お湯を沸かして、 その蒸気でタービンを回している点では火力発電と何にも変わらない。ですから「原子力やかん」といった方がいいのです。
  ただお湯を沸かすだけのためにですね、なんでそんな危険なことをしなきゃいけないかということになってくるんです。原子力に関して、その危険性のいろんな ことをいっていく時に、どうしても技術用語や専門用語が出てきてしまうので、初めての人には話しにくい面もあるのですけれど。

僕が何で原発が嫌になったかというと、最初は原発こそ自分がぶつかっていくべき対象だと思って、情熱のすべてを傾けてやってきたのですけれども、原発を離れましてですね。だんだん、だんだん、原発が嫌になって、それで最後には原子力発電所を目の敵にするくらい嫌になってしまったのです。
  その大きな理由の一つはですね、原子力発電所が動いている限りは、被曝労働者を必要とするのです。必ず自動車でも車検がくると、高いお金かけて車を整備してもらいますけど、原発も毎年止めて、炉を点検して修理したりしなければいけないのですけれど、これが大体が被曝作業なんですね。

  僕は原子炉のリアクタービルディングと呼ばれているような一般的な配管とかバルブやポンプのあるところだけじゃなくて、お湯を沸かす原子炉の中にも入るような仕事を経験しています。これは古い原子炉でやっています。これはとんでもない被曝作業で、外国人の労働者をたくさん使ってやったんですけれども、大変な恐怖の仕事です。そういうことが原子力発電所がある以上は続くということですね。何もそんなことしなくても、別な方法で電気を起こせばいいのです。そんな必要がないということです。

  それとですね、同じくらいのウエイトで嫌なのは、原発の建ったところの地方自治体の行政が腐りきってしまうことです。みんなが苦労して、汗水たらして働いて払った税金が軽くみられるようになります。原発の交付金というのは、それだけ一時的には大きいのです。でも、それによってみんなにお金が等しくまわって豊かになるかというと、そんなことは全然ないんですね。まず県に入ります、金は。そこの町や市にも入りますけれども、それが今までの地方財源に比べれば非常に大きい額ですから、もうそれも紐付きで、開発だとかいろんなもの使わなければいかんという項目が決められていて、道路とか例えば箱物といって建物を作るとか、そんな事にばっかり使っている訳です。だから土建屋さんは儲かるかもしれない。でも一般の人たちに等しくお金が渡る訳ではないですね。全然入らないという感じの人がほとんどな訳です。その町からちょっとはずれると、その辺は被害があった時は、同じような惨めな目に遭わなければならないのだけれど、 補償は一切入らないということになりますし、何よりも行政が腐ってしまいます。

  道路作っても箱物作っても、自分が作ってやったみたいな態度になるから、役人の態度は大きくなります。もうさんざん見てきました。それは日本中で、その地方の人達が明るくみんなで仲良く暮らしていこうと思った時に、原発がくればお金もくるけど、町のそういう温かみだとか、そういうものはなくなります。

●日本中、原発が出来て活性化した町はない

 福島は今10 基の原発が動いていますけれども、第1号機を作る当時の話を聞きますと、みんな素朴ないい人達だったと、まわりの人達は。農家のおばさんに話しかけると、 まあ上がってお茶飲んでいけえとお茶出されて、お菓子がないからといって角砂糖をお茶菓子がわりに出してくれたと。ものすごく親切にみんなが話しかけてやれたけど、だんだんそれが2基、3基、4基と建っていく間に、どんどん都会的になるというか、人情味が薄れて金ばっかしの状態になっていくというような話 もたくさん聞いています。

  だから日常私たちが何のために生きているのかというような事を考えた時に、お金がくればそれでいいのかと。もうすでに南島町で反対派だ、賛成派だと別れて、子供が道路で転んでいたら、どっちかによって助けるか知らんふりするかというような話も聞きました。それと同じことが石川県能登半島の珠洲市というと ころで、原発の問題になった時に、地元の和尚さんに聞いたら、「菊地さん、その珠洲でもまったく今同じです」といっていました。「なんで同じ町の人達が賛成派と反対派に別れて憎しみ合わなければならないか」と。

  ここは今度来てみて、実は2度目なんですけれども来てみて、あいかわらずいいところだなと思いました。それと同じようなところが宮城県の男鹿半島の女川というところで、原発をGEのものを日本の企業が造ったんですけど。そこへ行った時も、こんないいところになんで原発を造るんだろうという感じでしたけれど、結局原発は出来てしまいました。反対運動もありましたけれど、賛成派と反対派がですね、そこそこ仲良くなるというか、関係を取り戻すのに10年以上かかっています。それほど憎しみ合うんですね。
 じゃ出来て本当によくなったかというと、女川の過疎が止まったわけではないのです。実際増設していくときに、子供が働くから出来てよかったという人にも会いましたけれども、決して町は活性化しません。それは日本中みれば分かります。
  鹿児島の川内原発というところも何度も行ってますけれども、商店街はシャッターが下りたままです。また増設しろって騒いだり地元はしていますけれども。新潟県のあれだけ原発造りまくったところでさえ、地方の活性化に役立ったとはいえないと、知事が新聞でいっていたこともあります。
 確実なのはですね。人の心がむしばまれることです。嘘だらけになるし、隠し事はするしですね。行政も電力会社も。そういう一時的な原発の話で地方がズタズタにされるのが僕は嫌なんですね。

●日本は熱エネルギー源の大国

  原発の話になってきますと、当然原発がいいか、悪いかということで、国や電力会社の考え方をみんな嫌でも伝えられて、それを信じたりするようになりますけれども、先程、僕がオイルショックの時に、それを機会にしてGEに入ったというようなことをいいましたけれども、僕もそういう意味では完全に洗脳されていました。どういうことかといいますと、日本が資源エネルギーの無い国だから原発なんだと。今でもそういうふうに国はいっています。それが本当かといいますと、そんな事はないんですね。この辺だって温泉がたくさんあります。

  実はレスター・ブラウンという地球白書というものを出して、世界的に有名な人ですけれども、1年くらい前にテレビでいっていました。日本は本当にうらやましいエネルギー大国だと。なぜか。日本にはものすごい数の温泉があると。僕も北海道から九州までずーと旅しましてですね。もう至るところ温泉があって露天風呂もある。エネルギーってなんだっていったら、だいたいが熱なんです。位置エネルギーというのもありますが。水力発電所は水の位置エネルギーとういうものを利用して落下させて、そのエネルギーを電気に変えますけれども、一般的にはエネルギーといったら熱の事なんです。だから熱で蒸気を沸かしてそして、タービンを回して電気を作っているわけなんです。

  じゃ、自然エネルギー、自然の熱は日本は無いのかといったら、レスター・ブラウンがいうように、世界でもうらやましくて涎がでそうなくらい地熱に恵まれた国なんですね。ですから、普通の温泉のように熱水溜まりというところを掘り当てて、そこから蒸気を出して発電する方法。これは今までも地熱発電ですけれども、そういう熱水溜まりのないところでも地面を深く掘ると温度が非常に高くなって、そこの熱を取り出せば発電出来るのです。これが高温岩帯発電という方法で、そのやり方もいろいろあります。
 アメリカではヒートパイプ方式といって深い所にパイプを埋めますと、ヒートパイプという特殊なパイプが熱だけを地上に運んでくれます。ですから、それに水を触れさせて蒸気を作って発電するという方法を今、アメリカが一生懸命進めています。
 実は地熱で発電したのはイタリアが一番最初なんですけれども、もう百十年くらい前でしょうかね、それくらい古くからやっているのです。今また世界中がこの10年くらい前から地熱の利用を一生懸命考えています。

  日本はどうしても原子力発電を推進させたいために、やっているというけど、地熱の方にはあんまり力を入れていません。しかも日本が熱エネルギーの大国だと いうようなことをできるだけ伏せようとしています。新聞、雑誌いろんなものを通じてやろうとしたけれども、もう圧力で潰されて、あまり効果がでませんでした。でもプレイボーイとか週刊朝日とかいろいろ書いてもらいましたけれども。みんなそう思わないですか。エネルギーのない国だと思うでしょう。そんな事ないです。エネルギー大国です。
  僕が高温岩帯発電の研究の最先端の実験所に行った時に、研究者に聞いてみました。いくら予算あるか、人件費、鉛筆代、実験、地下にボーリングを掘ったり、 そういうの全部入れて2千万円だそうです。そんなもんで力入れているとはいえんです。これ電中研(電力中央研究所)というところがやっています。9電力会社がお金出してやっている。NEDOというところでもやっています。だけど予算は少ない。

●原発は今新しいものを造るより、古いもの壊す方が高い時代

  ですから、原発を造って何がいいか。出来た後になったら、これずーっと事故の心配せないかんですよ。いつ事故が起きるかわからんですから。発電が終わった 後、どうするかという問題も残ります。まず、撤去することは不可能です。国は更地にして次の原発をまた造るような計画で、30 年前ぐらいは一生懸命いっていましたけれど、一つ壊してみればわかります。商業用の大きなプラントを壊すということは、経済的に不可能です。物凄くお金が 掛かりますから。今新しいもの造るより、古いもの壊す方が高い時代です。まして放射性廃棄物ですから、安全にそれを処分しようと思ったら、とんでもないお金が掛かります。その間にも公害がでます。

  ここははっきり立ち場上いえるんですけれど、僕は推進派だったんですからね、こうだから安全だ、こうだからお金が入るからと、何かあって反対されたら、僕は原発を肯定することにかけては日本の企業に売りつけてきた人間ですから、今推進派がいっているようなことはもっと上手にいえます。原子力の安全性の多重防護の問題、いろんな事いえます。でも、そこに一つ落とし穴がある。何かといったら放射性廃棄物です。これに関しては、いずれ科学が解決してくれるだろうという楽観論です。でも、そんなことは簡単にはできません。
  原発を肯定する人は被曝労働の実態を知りません。電力会社が見せる管理手帳だとか、放管といいますが放射線管理がいかに徹底していて安全かということしか いいません。だけど僕の知り合いでも、身内が被曝して死んだということを告白した推進派の建設会社の社長もいます。今更文句いっても電力会社が補償金払ってくれるわけでもないし、裁判で闘って金とるには時間がかかるし、いまでも東京電力の柏崎・刈羽の工場を請け負っているし、東海1号機からずーっとうちは 原発でやってきたんだ、今更反対できんと。反対したからといって、死んだ人間が帰ってくる訳でもない。従業員もいっぱい抱えている。だけど原発に代わるエ ネルギーがあるんなら、そっちの方をやるべきだといって、僕を励ましてくれた社長もいます。福島県で会いました。

●炉の中の仕事はきれいごとではすまない

 推進する側の人は本当の原発の実態を知らなさすぎます。僕は原子炉の中の、配管と原子炉のつけ根、ノズル部分が折れそうになるようなヒビ割れが 360°入って、その補修工事をしました。まず炉内の洗浄をするわけなんですが、もちろん、そこに人間がいたら大変な被曝をするから、ちょっと離れたところから、長いノズルという棒の先から水がものすごい勢いで吹き出すようにしてやる。でも人間が放射能まみれの炉の中に入っていくことは確かです。

ですから燃料交換する炉の中に、鉄のゴンドラに人間を乗せて、それをクレーンで天井から吊って炉の中に下ろしてやります。そうして炉を洗いますが、水の反動でゴンドラが揺れるわけです。そうすると原子炉は直径6mもありませんから、半径3mもないわけです。非常に怖いんですね。だからどうやるかというと、上の方で人間が4人で四方からゴンドラを引っ張ってやるのです、フラフラしないように。そうやって原子炉についている放射能だらけの水垢を削り落とすような勢いで洗って下りていくのですけでど、そんな仕事やってみた人いますか、怖いですよ。

 それが洗い終わってはじめて、赤い鉛の座布団がつながったような、あの病院でくれるつながった粉薬の袋みたいな、そんな鉛の綿が入った放射線を遮蔽するもので洗い終わった原子炉の壁を覆っていきます。赤いといっても普通の錆びた橙色に近いような色ですけれども、それを 360°被せましたら、はじめて鉄の遮蔽を組み込みます。その鉄の遮蔽を組み込んだ中に入って行くのも怖いです。だけどはじめは何にも無いところ、ものすごい放射線の中に人間が入っていって原子炉を洗う事から仕事が始まるんです。そういう事は外には絶対分かりません。

炉の中だけじゃなくそれを回すポンプの分解、修理、点検。その時は遮蔽も何も設けられません。ですからバイロンジャクソンというGEの下請会社で一番詳しい原子炉の開発者たち、ポンプメーカーの従業員はもう10年前、僕が働いていた時の人間はだれもいません。みんな被曝して嫌だから辞めていっています。
地元の人達が原発で働くというのは、まあ芝刈ったりとか、庭の手入れとか、その程度が多いですけど、いずれ原発の中で、定検作業で掃除なんかで入る人も出てくるかもしれない。他から来る人達がやっぱり被曝作業する。とにかく原発があったら被曝作業は避けられないのです。電力会社なんかは常に安全だと、管理しているから安全だということをいいまくります。だけどそれは僕のように原発の中で働いてきた人間、まして原子炉の中でも働いたことのある人間として、そんなきれいごとでは絶対に済まないということがはっきりいえます。

 僕も白血球が急に倍くらいに増えて、子供がいるから非常に不安だったことがあります。まあ幸い10 日くらいで白血球が元に戻ってくれたので、また現場に入って仕事を続けましたけれども。それは僕は統括安全管理者として作業員の被曝線量を管理したり、安全性をちゃんと保つための責任者でしたから、入らないわけにはいかないから続けたんですけど、本当に苦しいもんですよ。家族がいたりして、そういう仕事せ にゃいかんというのは。それやらなかったら他の人達が被曝がどんどん増えるわけですから。マイナス面さえ隠しておいたら、原発って非常にいいように思えるんですよ。

●原発でみんなが幸せになれるのか?

  いやぁ、僕も本当に最近新しいPR館3つ見ました。これは一般の人が見たら、うちの町にも欲しいと思うだろうと思いますよ。でもあれだけの巨費を投じてね、安全宣伝を何十年やってきているか。そんな必要のある発電の方法、なぜなんだと。おかしいじゃないですか。本当におかしいことばっかりやっている。
 僕は今串間というところに住んでいますけれども、串間の誘致派が商工会議所、漁業組合、珍しく漁業組合が誘致派でですね。とにかく原発きてくれと、ずーっとこの10 年間いってきました。推進派の人間の無知ほど恐ろしいものはないと。今原発ここにもってきて、金をこの串間市にぶちこまなかったら、串間市はもうどうしようもない町になってしまうと。勿論、串間市というのは赤字財政の市で有名で、週刊誌でもう市が潰れるという報道までされた市ですから、だから金がほしいのは分かります。だけど原発を持ってきたら町が本当に豊かになって、みんな幸せになるかといったら、これはまた別問題です。市の財政が少し豊かになったから、みんなが幸せになれるかといったらそうはいかない、人間がみんな仲良く助け合ってやっていくべきです。地方にあっては。ところがそれがぶち壊されてなかなか元に戻らない。

  女川原発というのも僕が福島第一原発6号機の建設が終わった後に、今度は女川の原子力発電所をIHIなんかが造った訳ですけれども、東芝と一緒になって。 その時にIHIの所長が現地を見に行ってきて、僕の所にきて、「菊地さん、あんなところに原発造っちゃいかん」と、あんなきれいなところに原発を造っちゃいかんといっていましたけれど、自分が所長で行く番になっとるわけです。長年かけて自分の手下を育ててきて、その連中を女川原発へ連れていこうとしたら、 みんな嫌だという。なぜかと聞くと、辞めるという。それでじゃあ辞めてどうするのだといったら、田舎に帰ってペンションでもやるって、その所長はいってましたよ。「菊地さん、そういわれたらその方が正しいもんなあ」って。

●技術者は生命がけ。そしてぼろぼろに。

  中で働いている人間は、原発のことは本当によく分かります。ほんとうに安全なものを造るためには生命がけですよ、造っている人間は。僕もほんとうに頭が下がるくらい。でも実際死んだ人もいますよ。立ち上げて終わったその日の晩に、安心して死んだ所長いますよ。僕と最終検査を一緒にやった人で。それくらい死に物狂いで安全になるためにやります。だから僕は原発推進の技術者たち、推進というよりも造っている技術者たちを批判する気持ちは全然ありません。持てる力の総てで安全なものを造ろうとして4年、5年闘いますよ。

だから建設が終わって、第一格納容器と呼ばれる原子炉まわりに人が入れなくなるとき、大きな荷物を搬入するためのアクセスハッチという大きな円形の扉がありますが、それが閉まったらもう運転に入りますので人は一切入れなくなります。そのハッチが閉まるまでに4年くらいかかるのですね。関係者はみんなそのハッチの前に集まってですね。もう涙をボロボロ流して、じーっとその閉まっていくのを見ます。
 ですから、その建設の4年間は家族ともあまり時間を持てない。東芝、日立なんかだったら、もう週末の休みもないというくらいです。残業時間が 200時間越したら残業手当がつかない。でもそれ以上やってるんです。それで、じゃそんなに働いてどうするんだといったら、もう安全なもんを造ろうと労力を使い切って、ぼろぼろになっているんですね。だからもう1銭も残らんといっていました。みんな飲んでしまうといっていました。もう飲まずにいられんといって。下請けも思うようにやってくれない。あすこミスった、ここミスったといったら、やり直さにゃいかん、その工程を取り戻さなければいかんということでですね。
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もうそれは、本当に現場の技術者たちと自分も主になって働いて、僕は監督のまた監督という立場であっても毎日現場で図をみて働いていましたから、その苦労はよくわかります。だから建設の人達を責める気は一切ないのですけれども。まして、僕は原発の全部に係わるまとめ役していましたので、そういう立場で原発を押し進めてきた人間として本当は反対派に回りたくないんですよ。ぼくの青春のすべてをかけたのが原発ですから。でも、今度は生命がけで、それに反対せにゃいかんぐらい大変なものなんだと。本当に技術的な事はめんどうくさいし、いうのも大変ですからいいませんけれど、一般論としてですね、原発はやっちゃいかんと思います。
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●地熱発電の勉強をして、それを知らせるため再び放浪の旅に

僕はですね、ここへ2度目だといいましたけれど、1度目は南島町の件できました。でも南島町の人たちといっぱい会って話したわけでもない。一人だけ漁民の方と話して、その方は若い人でしたけれど、ずっと一所懸命反対しているけれども、どうしても原発が出来てしまったら自分はもうここに住まないといっていました。やっぱり反対するために、すべてを賭けてきたと、ここで負けておめおめとこんなとこで生きていく気がしないと、建ったら去るといっていました。ちょうど南島町に住民投票条例が出来たときです。ああこれで南島町に原発できないなあと思ってきてみたら、泊まった民宿のおばさんが朝、僕が出掛けようとする時に「もう南島町はそういうことだから安心ですね」って声かけたら、「いや、とんでもありません」と「もう電力会社の人が。今朝2人でていったのは電力会社の人です」と、3人泊まっていったらしい。

  要するに住民投票で勝てばいいんだから、ということで今、一生懸命電力会社が二人三脚であちこちまわっていると聞いたものですから、これはやっぱり何とかせにゃいかんと思いましてですね。僕は北海道からずーっと、最初は埼玉県から北上しましてですね、ここまで下りてきたんですが。実は日本はエネルギー大国なんだと、しかも地熱発電の実用化の鍵を握るという試験に世界で初めて日本が成功して、そのために翌年は山形のキャッスルホテルで第2回高温岩帯発電会議が開かれるんだということを知っていましたから、そのことを徹底的に調べようと思って新宿の紀伊国屋に、また東京に戻りまして、地球熱学という本を買って 地熱の勉強をしました。

  学問的な勉強で何か面倒くさい文もいっぱいありましたけれども読んで、とにかく分かるだけ読んで、それから我孫子というところの電中研の研究主任に会って、いろいろ地熱のことを聞きました。この青年は鹿児島の桜島をみて育った、指宿というところの出身の青年です。その青年がこの火山、地震国日本でこの熱を何とか平和のために、みんなのために生かして使えないかと思って、子供のころ夢を描いて大きくなって。それで電中研というところに入って、アメリカではそういう研究をしているというのを知って、アメリカのロスアラモス研究所に行って、それを勉強して技術習得して帰ってきて、アメリカの開発のネックになっていた実用化の鍵を握る試験に世界ではじめて成功したという人です。

  その人といろいろ話し合ってですね。それで僕は、日本はエネルギーの無い国ではない、エネルギー資源がないなんてウソだと。さっきいったように日本は世界で も珍しいぐらい熱エネルギー資源に恵まれた国で、日本が地熱発電を安全にやれるようになれば、フィリピンやインドネシアから環太平洋はじめチベット、チベットも非常に地熱の多いところですから、いろんな国に貢献できるというようなことから、それを知らせるべきだと思ったので、僕は東京に戻って我孫子に行って、そこからまた日本の放浪の旅に出たのです。それは日本は地熱発電というものがあるから、決してエネルギーの資源がない国ではないと。ただそれは安全に取り出すための研究予算があまりにも少ない。やる気があれば出来るのだということを訴えながら回ったんです。原発のことはあまりいって歩きませんでした。それは関心のある人達には話しました。

 だけど、みんな日本が熱エネルギーのない、そういう無資源国だと思わされていないですか。99% がそのはずです。あってもそれは安全に取り出せないとか、国立公園内にあるから駄目だとか、とにかく今まで古い地熱発電の悪い概念だけで洗脳されてるはずです。それのほんとうの事を書いた記者は、僕が頼んだ記者はあっというまに飛ばされました。定年退職前で本社勤めも飛ばされましたし、週刊朝日の幾らでも 記事を書ける立場の人が数カ月後にはもうそこからははずされていましたし。だから鎌田慧さんみたいな骨のあるフリージャナーリストはやっぱり広げるべきだといって週刊プレイボーイに書いてくれましたけれども。みんなその事に関してはあんまり知らないですね。
 僕がいいたいのは、そのような本当に簡単なエネルギーの資源があるかないかということですらウソつかれて、それを見破れないでいるというそういう事なんです。

●電力会社にも国にも隠される極秘情報

 本当に原発ぐらいウソだらけのことはないのです。GEの僕はトップシークレット(極秘) を見れる立場でやっていましたから、赤いトップシークレットの判を押したそういうテレックスをよく見ましたけれど、電力会社にも国にも隠しているトップシークレットってあるんです。そういうものはみんな隠されたまま安全だと宣伝されているんです。
  だからアメリカのGEの、一番原子炉に詳しい開発者達が、僕が辞める1年くらい前に3人揃って辞めました。定年退職前の高級技術者たちです。もう博士号持って、日本のGEの原子力の開発をずっと担ってきた有力なメンバーです。そういう3人がですね、必ず事故ると、このままだったらいつか必ず事故ると。いつ、どこでといえないだけだっていって辞めました。その事故った時がその辺の交通事故とは違うということをですね、みんなよく考えて、それでこういう所に原発が造られないように一生懸命がんばってほしいと僕は思います。

  今回も僕は串間市から、宮崎県からずっと浜岡原発に行って、横浜で話して、埼玉へ行って、東京へ行って、山梨へ行って、長野に行って、新潟に行って、福島へ行って、やっと帰れるなと思ったとき、ここの話が出ました。これは隣の南島町から引き返したことあったけど、ここまで足のばさなかったから。実は回っては帰ったのですよ、大阪まで。だけどここは通過しただけでしたから。でも原発に反対する人というのは、僕の本当にいま命懸けでこれからやっていこうということの線に沿って運動している方ですので、実はもうくたくただったんですけど、昨日ですね、東京出発してきたんです。実はスタートは東京じゃなくて福島県だったんです。福島県から今東名が工事だらけで渋滞が続くんですけれど、それを車の中でちょこちょこ仮眠しながら、2時間くらい寝たような状態でここへやってきました。本当にみなさんの気持ち、原発に反対して止めたいという気持ちが僕はうれしいんです。

●命はほんとうに輝いている。

  僕はここに写真をいま飾らせてもらいましたけれど、本当に自然というのは草花、そこに来る昆虫みんな生き活きとしています。本当に命というのは輝いている、みんな一つにつながっているということを感じます。だけどこの人間の社会がですね、人と人が憎しみあって、悪口言い合って、それがお金が元でという、 そういうことはもう本当にいや。原子力の世界でその原発のこというとですね。もう金、カネねえ、本当にやな世界です。だれもそんな生き方をしたいと思わんと思う、死ぬときに。ですから、みんなで自然の中でですね、仲良く暮らせる道を探るべきですし、そのためにはこういう原発の話は、最初の時にちょっとぶつかってもしっかりくい止めて、それでお互い助け合っていかなきゃいかんじゃないかと思うのです。
 これで一応僕の話はやめます。何かありましたら、答えられる範囲内のものであれば答えたいと思いますけれども終わります。

★質問と回答

質 問■菊地さんのお話で一番印象に残ったのは、現場に立ち会った方で、僕等は勉強しましたけれども本を読んだだけですので、本を信じて…。生々しい感じがよくわかりました。2、3お聞きしたいのですが、被曝労働の実態ですけど、公式にうちの町のある方なんかも原発で死んだ人がいて、今までの知識では、浜岡の方で亡くなってから労災が認められた方がいるとかで、それ以外たくさんあるんでしょうか。

菊 地■だいたい本当にもみ消されているはずなんですね。さっきもいったように、原発推進派の、本当に東海1号から原発どっぷりの土建屋がですね、今柏崎でやっているっていいましたけど、その人も推進派だから、最初日本にプルトニウムが返還されて東海村にやってくる時にですね、プルトニウムを積んだ船がだんだん東海村に近づいてくるのを見ながら一生懸命いきまいて、原発は必要だっていってた人なんですけども。僕はああそうですかと聞いとってですね、最後に、いやあ実は僕、原発を造ってきた人間なんだということでいろいろ話をしてですね。日本は原発なしでもやっていけるんだよという話をよくしたら、やっと打ち解けて、ああそんなんだったら、もう原発なんかやらない方がいいっていいだしてですね。実は身内がそうやって死んでいると。だけど、今更それを問題にしてもはじまらんしということでですね、しみじみいっていましたよ。そのようにですね、表に出していない人がいっぱいいるはずです。

   だから東芝の設計やっていた若い人が本を書いて、自分の上司が被曝して死んだというようなこと書いています。公に認められていないだけですね。その浜岡の青年(中部電力浜岡原発で働いて労災認定された嶋橋さん)もですね、核計装のエンジニアでして、初期のころのエンジニアは原子炉の真下に入ってする仕事なんです。中央制御室というところで、よくテレビなんかで宣伝する立派なコントロールルーム、あそこに入って来る線は全部原子炉の下から出てきているんですよ。炉のお釜の穴から。そのインコアモニタリングハウジングをメンテナンスする時に、頭から原子炉の水をかぶりながらやる仕事なんですね。だから被曝しないわけはない。最新型のものは自動的にやるような設計になっていると思うのですけど、古いタイプはみんな頭から水をかぶるような設計になっている。そのことで僕は随分苦労したことがあるんです。そこを改良するための設計で。

  話はそれましたけど、原発のそういう所で仕事やる時はですね、3点セットというのがあって、フィルムバッチとアラームメーターとポケット線量計。この3つを付けるという話がある。その3点セットをはずして記録が残らないように、それ付けているともう仕事にならないですよ。そういう話は現場でよーく聞きました。何度も。ですから浜岡で嶋橋青年が死んで、中部電力がこんな低い被曝線量で死ぬわけがないと。でもその急性白血病とかは原発特有のものですから労災では認めるわけですよ。だけど電力会社は記録みたらそんなに被曝していないと、ちゃんと管理していてこうだという。だけどそういう3点セットを全部はずして仕事しているということはしょっちゅう耳にしていますから。そういうことで死んでいく人もいると思います。

質問■ちょっと専門外かもしれませんが、漁師の町ですので、実は温排水の問題がかなり関心が高いと思うのですが、ご存じの範囲内で結構ですのでお願いします。

菊 地■温排水に関してはですね、専門に日本中講演して歩いている専門家がいるんです。そういう方の本とか講演録でも読んでもらうといいんですけど、僕はあんまり専門でやっていませんし。ただ温排水として流される水の量がもう大きな河の1本分くらいのものが流しだされるということで大変な水量ですから、温度変化が大きくあるということは間違いないですね。それと放射能の方はさきほどいった廃棄物処理建屋から液体、気体、固体と別々に処理して外に出しているんですけど、薄めて出せばいい事になっているんです。だから薄めて出している分には総量規制がないですから、出たやつはみんな、特に海の場合はプランクトンからはじまって、生体濃縮というのでどんどん濃縮されていきます。そのこと自体は生物学的にもはっきりしていることですから、長い間にどんどん放射能に汚染されていくということはあります。

  それとよく放射能ばかり気にしますけれど、プラント建設中の最後の配管洗浄というのがあるのです。配管の中をきれいに洗浄しなければいけないのですけれ ど、その時にケミカルクリーニングということで酸で洗ったりいろんなことして、今度それを中和するためのリンシングというのがあって、人間の頭洗うのと一 緒ですわ、シャンプーとリンス使うようなもので、配管の中をそのようにしてリンシングするんですけれど、そのような時に、ものすごい化学薬品が海に流れているんです。流れている水みたらぞっとするくらい色が変わっています。最近はそういうのを見られたくないのか、排水口の側にブロックをいっぱい積んで、その水がどーっと沖に流れていくのが見えないようになっていますね、たいがいの発電所は。以前はそういうのがなくて、どうどうと流していました。

福島あたり、東海村でもそうですけれども、原子力施設があるところからは放射能は結構流出していて、かなり遠くまで検出されていることもありますし、そういうデーターを捏造したという事件もありましたし、決してクリーンなものでないということはいえます。今度、柏崎・刈羽の一番新しい原子炉、原発を見てきましたけれど、その案内 してくれた人がですね、僕にこの排気塔は 150mあるんですよといって自慢しているわけですよ。汚れたもの出さないのに、きれいな空気しか流さないはずなのに、なんで150mも高くせにゃいかんのか、分かるでしょ、大体。それが実態です。

質問■事故起こしたとき、ほんとうに放射能漏れはないですか。我々信用するしかないのですけども。

菊 地■事故るということはあまりにも大きくてですね、その都度放射能が出る場合、いろいろなケースがあるのですね。大量に出ちゃう場合もありますんでね。例えば美浜の細管破断事故というのがあったですね。本来ウェスチングハウスタイプの原発というのは原子炉で作った、放射能で汚れた水で作った蒸気は、タービンの方へ直接行かないことになっているのです。GEの沸騰水型は、直接タービンがしっかり汚れます。ウェスチングハウスの加圧水型というやつは熱交換器というのがあって、そこで熱交換されるのでタービンの方は汚れないことになっています。それがいかに汚染されているか、実際汚染されるんですよ。それは何故かというと、熱交換器に穴が開いていますから、細管に小さな穴が開いていきます。美浜の場合はそれがギロチン破断しました。その時にいろいろなかたちでバルブが閉まります。安全のために。その閉めたときに、行き場所のない蒸気とかは逃さなきゃいかんです。その汚染された蒸気が大量に外に吐き出されている写真は見ましたし、それを実際自分の目で見たという学者にも会いました。そんな時に、じゃどれだけの放射能が出たかと、本当のことが報道されているかというと、まったくされていません。それはそういったケースが多いですから、一概にどうのこうのいわないのですけれど、確実に放射能漏れとかそういう事はあります。

  今の話に関して特別僕が言いたいことはですね。僕等は事故といいますけども、推進側は決して使いません。よっぽどのことがなければ、死人でも出たら別でしょう。何人か。なかったら事故といいません。みんな事象という言葉を使います。それは事故ではありません、事象ですと。そういう事象が起きただけですと。だけど福島2-3のポンプ事故の前、試運転でも起きていたのです。試運転で機能試験やったらポンプの羽根がぶっとんで、モーターも燃えて、これが世界で一番巨大な原発、最初のパイロットやっていたポンプメーカーの従業員はもう10年前で、僕が働いていた時の人間 はだれもいません。みんな被曝して嫌だから辞めていっています。



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福島第一原発から放出された放射性ヨウ素はスリーマイル島事故の10万倍以上のおそれがある/IEER (米国エネルギー環境研究所)

===========以下転送歓迎=========
田中利幸です
私の友人で、カナダ在住、ピース・フィロソフィー・センターというウエッブを運営
している乗松聡子さんが、米国のIEER (エネルギー環境研究所)が出したプレス・
リリースを日本語に翻訳しました。

エネルギー環境研究所は、反核物理学者として有名なアージュン・マキジャーニ博士
が所長を務める研究組織です。彼は広島にも何度か来ています。この報告を読むと、
いかに福島原発の状況が深刻なものであるかがよくわかります。
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/03/ieer-press-release-this-accident-has.html

できるだけ多くの人に転送して役立てて下さい。

============


プレス・リリース 2011年3月25日

日本の福島第一原発から放出された放射性ヨウ素はスリーマイル島事故の10万倍以上のおそれがある

当研究所は日本当局に対し、より徹底した緊急時対応策を求める

米国は、深刻なリスクを避けるために使用済み燃料をできるだけ乾式貯蔵に移動し、見直し期間中は認可や再認可を保留にするべきである

Takoma Park, Maryland ? The damaged Fukushima Daiichi reactors in
Japan continue to release radioactivity into the atmosphere. So
far, the accident has released far more radioactivity than the
1979 Three Mile Island (TMI) accident. While Chernobyl had one
source of radioactivity, its reactor, there are seven leaking
radiation sources at the Japanese site. Together, the three
damaged reactors and four spent fuel pools at Fukushima Daiichi
contain far more long-lived radioactivity, notably cesium-137,
than the Chernobyl reactor.
メリーランド州タコマ・パーク発 ―損傷した日本の福島第一原発の原子炉は大気中に放射線を発し続けている。現時点で、事故は1979年のスリーマイル島(TMI)事故を大きく上回る放射線を出した。チェルノブイリは放射線を出す元は1か所の原子炉だけであったが、日本の事故現場では7カ所から放射線が出ている。損傷を受けた3つの原子炉と4つの使用済み燃料プールは、チェルノブイリの原子炉に比べ、特にその影響が長引くセシウム137を含む。

The French radiation protection authority, Institut de
Radioprotection et de Surete Nucleaire (IRSN), estimates the
radioactive releases of iodine-131 in Japan had reached about 2.4
million curies by March 22, 2011. That is about 160,000 times the
best estimate of the amount released during the TMI accident in
Pennsylvania (15 curies) and about 140,000 times the maximum
estimate of 17 curies. It is about 10 percent of the estimated
amount released during the Chernobyl accident, according to the
IRSN.

フランスの原子力安全機関であるフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は、2011年3月22日までに放出された放射性ヨウ素131は約240万キュリーであると推定している。ペンシルバニア州のTMI事故の一番正確とされる見積もり(15キュリー)の16万倍であり、最大の見積もりである17キュリーの14万倍である。IRSNによると、チェルノブイリ事故の約10%の放出量である。(注1)

Combined cesium-134 (half-life: about 2 years) and cesium-137
(half life: about 30 years) releases from Fukushima are estimated
at about half-a-million curies, about 10 percent of estimated
Chernobyl cesium releases. The TMI accident did not emit
measurable amounts of radioactive cesium, according to the
presidential commission that investigated the accident.

福島から出たセシウム134(半減期は約2年)とセシウム137(半減期は約30年)を合わせて50万キュリーぐらいであり、チェルノブイリのセシウム放出量の約10%である。事故を調査した大統領諮問委員会によると、TMI事故では検出可能な量の放射性セシウムは出なかったという。

“This accident has long since passed the level of Three Mile
Island,” said Dr. Arjun Makhijani, president of the Institute
for Energy and Environmental Research (IEER). “While the
releases are still considerably below Chernobyl, they have
already reached a level that could affect the region around the
site for a prolonged period. It is simply a fantasy and highly
misleading for the official accident level to remain at level 5,
given the estimated radioactivity releases and the extended
evacuation, contamination of food and water, and other
countermeasures that have already been ordered by the
government.”
エネルギー環境研究所(IEER)所長のアージュン・マキジャーニ博士は「この事故はスリーマイル島事故のレベルをとうに超えている」と語った。「放出量はまだチェルノブイリより相当少ないが、すでに近辺地域に長期間の影響が出る可能性のあるレベルである。放出された放射線の推量、長引く避難、食品と水の汚染、政府によるその他の対策などを併せ見ても、公式の事故評価をレベル5のままに据え置くのは現実味がなく、誤解を招く恐れがある。」

The primary risk of concern with iodine-131 is thyroid cancer,
with children more at risk than adults. A high enough intake of
iodine-131 by children can also cause developmental problems and
other thyroid diseases. Young girls are at greater risk than
boys. Female infants have a risk of thyroid cancer 70 times
greater than adult males for the same radiation exposure. Some
iodine-131 deposits on land, including pastures.

ヨウ素131の一番の懸念は甲状腺ガンであり、大人より子どもの方がよりリスクが高い。ヨウ素131を多く摂取した子どもは発育問題や甲状腺の他の問題を抱えることがある。女の子は男の子よりもリスクが高い。同じ被ばく量でも、大人の男性よりも女の乳児の方が甲状腺ガンになるリスクが70倍高い。ヨウ素131は牧草地を含む地面に落ちる。

When contaminated grass is eaten by cows and goats, iodine-131
concentrates in milk. It has a half-life of about eight days,
meaning that appreciable amounts will remain in the environment
for a few months after large releases. Cesium-137 will take a few
hundred years to decay to very low levels. Some cesium-137 from
atmospheric testing in the 1950s and 1960s is still present in
soil all over the world. It causes all types of radiogenic
cancers since it distributes itself all over the body, like
potassium. Cesium-137 contamination is the main reason that a
huge exclusion zone (about 1,000 square miles) still needs to be
maintained around Chernobyl.

汚染された牧草を牛やヤギが食べたらヨウ素131は乳に凝縮される。半減期は8日間であり、大量に放出された後は相当の量が環境に数カ月間残る。セシウム137は非常に低いレベルにまで崩壊するのに数百年かかる。1950年、1960年代に行った大気圏内核実験から出たセシウム137は世界中の土壌にまだある。カリウムのように全身に行き渡るので、放射線によるありとあらゆるガンの原因となる。チェルノブイリの周辺に立ち入り禁止区域(1,000平方マイル=約2、590平方キロメートル)をいまだに維持しなければいけない主な理由が、このセシウム137による汚染である。

The radioactive fallout from the damaged Fukushima reactors has
already covered substantial parts of Honshu, Japan’s main
island. Japanese officials have warned citizens against consuming
11 types of vegetables found to have higher than the legal levels
of radioactivity, as well as milk from regions near the plant.
They have urged residents to avoid giving tap water to children
and infants.

損傷した福島の原子炉から出ている放射性降下物はすでに本州の大部分を覆った。日本当局は、11種類の野菜と、原発周辺地域産の牛乳に法的基準以上の放射線物質が出たことを市民に警告した。子どもと乳児に水道水を飲むことを避けるように勧告した。

Despite these warnings, authorities in Japan have not been
forthcoming about the actual levels of radioactive releases,
which according to some reports are grave enough that additional,
immediate public protection is necessary. The large radioactivity
releases, large evacuation zone, and extensive contamination of
food and water indicate that it should be raised to level 6,
which is also the evaluation of the French and U.S. authorities.
This would give a more realistic picture to the public in Japan
and allow for appropriately intensified contingency planning.

こういった警告に関わらず、日本当局は実際の放射線の拡がり方についてしっかり伝えてきていない。いくつかの報告によると、放射線の放出の仕方は深刻で、急きょ市民の安全を守るために対処しなければいけないものである。この大量の放射線放出、広範囲に渡る避難区域、食品や水の汚染を考慮すると、フランスと米国がそうしたように、事故の度合いはレベル6に引き上げられなければいけない。そうすることで日本の一般市民はより現実的な認識を持つことができ、適切で、より徹底した緊急時対応策を可能にする。

Efforts to stabilize the damaged reactors have only been partly
successful; cooling with seawater may have created its own
problems. A significant blockage of the space between the fuel
rods with salt deposits could slow cooling water flow even if
fresh water can be pumped in. The re-start of normal pumping
faces formidable technical and safety problems.

損傷を受けた原子炉を安定化させるための努力は部分的にしか成功していない。海水での冷却はまた別の問題を引き起こしている可能性がある。燃料棒の間の空間に塩が沈着し塞いで、淡水を注入したとしても冷却水が速やかに流れないおそれがある。通常の冷却ポンプを復旧する作業は大変な技術的、また安全面での問題に直面している。

“Tokyo Electric Power Company (TEPCO) and the Japanese
government must inform the public of their estimates of the
releases so far and the potential scale of additional releases,
provide updates that are as complete as possible, and create
appropriate contingency plans for the public.”

「東京電力と日本政府はこれまでの放射線放出量、そして今後どれぐらい放出されるかの予測をなるべく詳細に市民に知らせ、市民を守るための適切な緊急時対応策を打ち出す必要がある。」とマキジャーニ博士は提言する。(注2 )

Last week, IEER noted that damages from severe spent fuel
accidents in the U.S. could range from $900 million to $700
billion
(http://www.ieer.org/comments/Daiichi-Fukushima-reactors_IEERstatement.pdf).
Vermont Yankee, for example, contains more spent fuel in its pool
than all four stricken pools at the Fukushima Daiichi plant. Yet
the Nuclear Regulatory Commission has not ordered any additional
actions to protect this material.

先週、エネルギー環境研究所は米国における使用済み核燃料の事故から生ずる損失は9億ドルから7千億ドル
(http://www.ieer.org/comments/Daiichi-Fukushima-reactors_IEERstatement.pdf
)であると予測した。例を挙げれば、バーモント・ヤンキー原発では、福島第一原発の問題を抱える4つの原子炉の使用済み燃料の合計以上の燃料を、その使用済み燃料プールに抱えている。それにも関わらず原子力規制委員会(NRC)はこの燃料を安全に保つための追加策を何ら(この原発に)命じていない。“The Nuclear Regulatory Commission should order all aged spentfuel in the U.S. to be moved from pools to hardened dry storage,” said Dr. Makhijani. “It should suspend all licensingand relicensing proceedings until the long-term safety review iscomplete. It should also review the nearly certified reactordesigns, like the AP1000. It is lamentable that the NRC extendedthe license of the Vermont Yankee reactor, which is the samedesign as the stricken Fukushima units, while the Japanese crisisis still going on and there has been no time to learn itslessons. I am shocked the NRC did not even order the emptying ofall of Vermont Yankee’s older spent fuel into dry cask storage,as a
condition of the license extension.”「原子力規制委員会は米国中にある時間の経った使用済み燃料を全て乾式貯蔵に切り替えることを指示すべきである」とマキジャーニ博士は言う。「長期的安全性の見直しが完了するまですべての認可、再認可手続きを保留すべきである。AP1000といった認定直前の原子炉も見直すべきである。日本の危機が進行中でこの問題からの教訓をまとめる暇もないうちに、原子力規制委員会が今回被害を受けた福島の原子炉と同じ構造を持つバーモント・ヤンキーの原子炉の認可を延長したのは嘆かわしいことだ。原子力規制委員会がバーモント・ヤンキーの時間が経った使用済み燃料を全部取りだし、乾式キャスク貯蔵に移すことを再認可の条件としなかったことに衝撃を受けている。」とマキジャーニ博士は語った。(Translated by Satoko Norimatsu)注1)この注釈は日本語版作成にあたり日本の読者にわかりやすいようにIEERと相談した上で訳者が付けている。この数値はフランスのIRSNの推計(http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/NI-terme-source-22032011-tableau.pdf
)にもとづいている。この文書のI-131(ヨウ素131)のところを見ると、9E+16ベクレルる。1キュリー=3.7E+10ベクレルなので、換算すると240万キュリーとなる。ちなみにこの文書によるとセシウム134とセシウム137はそれぞれ1E+16ベクレル、合せると2E+16ベクレルとなる。これを換算すると約50万キュリーとなる。IRSNは今、日本語でも情報提供しているので参考にしてください。(http://www.irsn.fr/EN/news/Pages/201103_seism-in-japan.aspx 日本語書類へのリンクは下方にあります)注2)この部分の引用は、原文では誰が言ったかの記述がなかったので、IEERに、マキジャーニ博士の発言であると確認を取った。


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2011年3月27日日曜日

日弁連、福島第一原子力発電所の事故に関する会長声明

転載記事
ーーーーーーーーーー
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/110325_2.html
会長声明集 Subject:2011-3-25
東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故に関する会長声明

1 本年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震及びこの地震によって引き起こされた大津波により、東京電力福島第一原子力発電所では、1号機から4号機で、外部電源や非常用ディーゼル発電など炉心や使用済核燃料プールの冷却機能を働かせるために必要な電源が全て失われ、核燃料棒が冠水できず、高温状態が継続して、炉心溶融・水素爆発等による建屋や圧力抑制室の損壊・使用済核燃料プールの水温上昇などの事故が発生し、放射性物質が原子力発電所から環境中に放出されるなど予断を許さない深刻な事態が進行している。そのため、原子力発電所から半径20km以内は避難指示、半径20~30kmの範囲では屋内待避指示が出される異常事態となっている。

当連合会は、避難指示及び屋内待避指示を受けた住民の皆様にお見舞い申し上げるとともに、現在も原子力発電所事故の現場で懸命の努力が続けられている原子炉の冷却作業等によりこれ以上の深刻な被害が回避されるよう心から祈念する。

2 福島原子力発電所事故に対する危機管理は、原子力災害対策特別措置法により行われているが、原子力災害対策本部による情報開示は、情報伝達の遅れ、東京電力との情報の食い違い、開示情報が不十分であるなどの問題があり、国際原子力機関(IAEA)を中心とする諸外国からも批判がなされている。

日本の原子力発電所は、設計の際に想定した地震や津波を基に安全性評価を行っており、かつ、原子力発電所の安全装置の一つが働かなくなっても、他の装置が働いて安全性を確保できるという単一故障指針に基づいて設計されてきた。今回の福島第一原子力発電所の事故により、想定されている地震、津波が過小評価であること、そして地震に対しては複数の故障が同時に生じ、安全性が確保されないことが明らかになった。

また、国や電力会社は、放射性物質が外部に漏出しないよう、燃料被覆管、圧力容器、格納容器、原子炉建屋で多重に防護されているから安全であるとしてきた。しかし、今回のような冷却剤喪失等の事故が起これば、原子力発電所の安全性が確保できないことも明らかになった。

今回の地震と同じ大規模なプレート境界地震である東海地震等の発生が予測されており、その想定される震源域の直上に位置する浜岡原子力発電所をはじめ、全国には地震と津波の危険にさらされている多数の原子力発電所や原子力施設が存在するが、今回の事態を受けて、原子力発電所の建設が進められていた上関原子力発電所、東通原子力発電所、大間原子力発電所については工事を一時見合わせることが発表された。

当連合会は、従前より、地震及び津波による原子力発電所事故の危険性を指摘し、原子力発電所の新増設の停止と既存の原子力発電所の段階的廃止を訴えてきた(2000年10月6日第43回人権擁護大会決議)。今回の事態は、当連合会の表明してきた危惧が現実のものとなったものである。今こそ、原子力発電所に頼ってきた従来のエネルギー政策を抜本的に見直し、エネルギーの消費削減と再生可能エネルギーなど他のエネルギー源への転換を速やかに図らなければならない。

3 よって、当連合会は、現下の緊急事態に鑑み、地域住民と広く国民の生命と健康、安全と安心を守る立場から、関係機関に対し、早急に以下の措置を講じるよう強く求める。

(1) 原子力災害対策本部は、福島第一原子力発電所事故の現状及び今後想定されるあらゆる事態、並びに、各地の放射能汚染の実情と被曝による長期的なリスクに関する情報、被曝防護に関する情報を正確かつ迅速に国民に提供し、適切な範囲の住民を速やかに避難させること。

(2) 国及び東京電力は、今回の事故により避難及び屋内待避の指示を受けた住民等に対し十分な支援及び被害補償を行うこと。

(3) 国、電力会社その他原子力関係機関は、二度とこのような原子力発電所事故を繰り返さないために、原子力発電所の新増設を停止し、既存の原子力発電所については、電力需給を勘案しつつ、危険性の高いものから段階的に停止すること。

2011年(平成23年)3月25日

日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児

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「福島原発事故と放射能汚染」 炉心溶解は起きているとしか思えない/広瀬隆

転載記事
ーーーーーーーー
広瀬隆さんは:炉心溶解は起きているとしか思えない、100キロ圏そして250キロ
圏は西日本へ移動すべき、孫たちも移動させた。しかし岡山でも検出された。今
となっては出荷規制は意味ない。自然農法の知り合いも多い。これからは汚染さ
れた食物、水を飲んでいくしかない、4,50代以上はそれほど影響ないが、30代以
下、特に乳幼児・子どもへの影響大。NYタイムス等でしか日本で起きていること
がわからない。いま、TVに出て嘘ばっかり言っているいるNHK等のジャーナリス
ト、学者の悪人どもを絶対許さない・・・

http://www.labornetjp.org/
広瀬隆さんが怒りの講演~「福島原発事故と放射能汚染」

3 日26日、東京・全水道会館で開かれた「たんぽぽ舎」のイベントでノンフィ
クション作家の広瀬隆さんが、二度にわたって講演を行った(写真)。

広瀬さんは、「政府・東電・マスコミは、事実を隠しウソばかりついている。
このままでは子どもたちが殺される」と、詳細なデータと資料をもとに「地
震・事故・放射能」について語った。いま原子炉がどうなっているか、放射
能はどうなっているか、など進行する現実を同時解説する形だった。時折ジ
ョークを交えながらも、話は真剣・深刻そのもの。

「これは犯罪だ!」と怒りに震えるシーンもあった。会場は2回とも各200人で
満杯。ユースト中継の視聴者も数千になり、「これを見てよかった。本当の事
がわかった」と反響が大きく広がっている。以下のサイトでアーカイブ視聴可。
(M)たんぽぽ舎ユーストサイト
  http://www.ustream.tv/recorded/13570192
  http://www.ustream.tv/channel/tanpoponews


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2011年3月26日土曜日

高校を卒業したての女子学生7名が浜岡原発停止のために立ち上がりました。

高校を卒業したての女子学生7名が、浜岡原発停止の
ため立ち上がりました。
http://stop-hamaoka.jugem.jp/

3/27(日)10:30〜名古屋・栄のバスターミナル
集合のパレードですが、
特に、当日「ベビーカーでのパレード参加」
「自転車でのパレード参加」を呼びかけております。
また、現時点でのパレードの反響は大きく、少なくとも
100人以上が集まる見込みです。
なるべく多くの人にご参加していただきたいと思います。


**************************
◆3月27日(日)『脱原発を歩こう!〜ストップHAMAOKAぱれーど〜』◆

※このパレードに賛同していただける場合は
 stophamaokayouth@yahoo.co.jp宛に

 件名:ぱれーど賛同    で名前と、
      所属もしくは市町村までを書いてお送りださい。
 件名:ぱれーど賛同 匿名 で連名ではなく
      賛同者数に数える形のみでの参加も歓迎します。

●詳細●
 場所:名古屋 栄 
   久屋大通公園バスターミナル前あたりに集合
   (三越前と中日ビルがあるところ)
 集合:3/27(日)10時30分  開始:11時00分〜1時間程度

 三越あたりを一周して、最終的には中部電力本店まで歩き、
このパレードに賛同してくださった方の名前を連名で
中部電力・国・愛知県・名古屋市等に提出します。

☆★このパレードでは・・・
 福島の原発震災を機に単純に恐怖や危機感を持つのでは
なく、危機感を持ったうえでポジティブなアクションを起こそう!

 ということが目的です。 
 みんなで歩くことで、浜岡原発を止めて欲しいという声が
あることを一人でも多くの方に知ってもらい、また
【脱原発への道を歩む希望ある一歩】となるようにと、
このタイトルをつけてみました。
 お子さん連れ、家族、友人など身の回りの人もまきこんで、
お散歩のような気分で歩きつつ、批判や対立ではなく、
電気を消費する全ての人が『協力』してこの先の、
私たちのエネルギーをどうしようか?と考える小さな
きっかけにもなればと思っています。

 いい意味で冷静に、危機感も持つけどポジティブに、
そしてサティヤーグラハでいきたいです★☆

☆★このパレードを呼びかけているのは・・・
 名古屋市内で今春高校を卒業した関口詩織ほか、6名の友人です。
 ぜひ、皆さんのお力をお寄せください。

以上です

 連絡先 stophamaokayouth@yahoo.co.jp(関口)
 http://stop-hamaoka.jugem.jp/
    
***************************

【緊急声明】ハイロアクション福島原発40年実行委員会/転載

下記の声明が知人から知らされました。趣旨に賛同し勇気ある行動に心から敬意を表明します。

転載記事
【緊急声明】

 1971年3月、東京電力は、首都圏へ送る電気を作るため、福島の地で、原子力発電を開始しました。以来40年間、私たちは、巨大な事故発生のリスク、放出され続ける放射能が環境と生物に与える影響、そして残される核のゴミなどについて、不安を抱えながら暮らしてきました。
 これまでたくさんの福島県民・国民が、原発の危険性について警鐘を鳴らし、事故へのより根本的な対策と、情報の公開、県民への説明会の開催などを求め、プルサーマルをはじめ、設計寿命を超えた老朽原発の酷使など、危険を増大することに対して反対してきました。
 3月11日、危惧されていた原発の大事故が、現実のものとなってしまいました。
 原発震災発生から2週間、私たちは混乱と恐怖、故郷と生活を失いつつあることへの悲しみと憤りの中で、生き延びる道を探しています。この危機的状況において、以下のことを緊急に実現することを、国、自治体、および東京電力に対し要望し、皆様のご協力を呼びかけます。
1、子どもと妊婦の一刻も早い避難を実現してください。
 放射能の影響を最も深刻に受けるのは、胎児と成長期の子どもたちです。未来を担う世代の健康と生命を守るため、政府は、被爆の危険の高い地域から、一刻も早く遠方へ安全に避難できるようにしてください。屋内退避を余儀なくされている30キロ圏内および、すでに高い空間線量が計測されている地域、風下になりうる地域などを優先して、避難を実施してください。
2、一層の被爆を避けるため、避難区域を拡大してください。
 現在、避難区域は20キロ圏内に限定されていますが、すでに50キロ離れた福島市内でも通常の400倍の線量が確認されるなど、放射能汚染は大きく広がっています。しかし、政府からの避難指示がないため、多くの県民は学校や職場から離れることができず、被爆の危険にさらされています。
 政府および自治体は、実際の放射能汚染の状況、気象条件、今後のより深刻な放射能汚染のリスクなどを十分考慮し、抜本的に避難区域を拡大するよう求めます。
3、安全圏への移動ができない住民の生活を支え、放射能の危険から身を守るための正しい情報と物資の提供を早急に実施してください。
 避難するかとどまるかを選択するために必要な情報が十分にない、高齢や健康上の理由で移動できない、移動できない家族を置いていけない、避難区域ではないため職場を離れられない、そして愛する故郷とこれまで築き上げた生活のすべてを置いていけない、等々の理由で、今も福島県内には、たくさんの県民が不安を抱えながら暮らしています。
 今、私たちが必要としているのは、パニックを起こさないための不正確な情報に基づいた「偽の安心」ではありません。正確かつ詳細な情報が必要です。まず、外部被爆と内部被爆を明確に区別し、内部被爆の危険性についての正確な情報を提供してください。水・大気・食物の放射能汚染に関して現在流されている情報は、急性障害と晩発性障害、内部被爆と外部被爆を混同していることが多く、これでは、私たちが自分の状況を適切に判断し行動選択することができません。また福島原発の状況のリアルタイムの情報、特にドライベントなど大規模な放射性物質の拡散がある場合の予告、爆発のリスクに関する現実的な予測、そして詳細な気象情報とそれに基づく放射性物質の拡散のシュミレーションなどを、県民および国民に伝えてください。
 また、遠方への避難ができない住民は今、正しい情報と生活に必要な物資が届かず、孤立しています。こうした人々の安全が守られるよう、生活に必要な物資と放射能被爆から最大限身を守るための正確な情報と防護用品を政府、県、東京電力の責任において、確実に届けてください。
4、福島原発10基は廃炉にしてください。
 国と東京電力には、未来の世代も含めた県民と国民の健康と安全、そして国土の保全を最優先に、この原発事故終息へ向けての全力の対応をお願いします。
 私たちは、このような悲劇を生み出す原子力発電所と共存することはできません。国と東京電力は、福島原発10基全てを、これ以上放射能汚染を拡散させない方法で廃炉にし、永年にわたり責任をもって安全に管理することをお願いします。
5、全国の原子力発電所および核関連施設の停止、国の原子力政策の抜本的見直しをしてください。
 次の巨大地震がいつどこにくるのかは分かりません。しかし、その日は確実にやってきます。3月11日、私たちが経験した恐怖と「間に合わなかった」という無念の想いを、他の地域の人々が再び経験することがあってはなりません。国と電力会社、各自治体は、最新の知見と予防原則に基づき、一刻も早く今稼動中の原子力発電所を停止し、最大限の原発震災防災対策を講じてください。
 国策として原子力発電、核燃サイクル政策を推進してきた国と東京電力ほか関連事業者は、このような過酷事故を引き起こしたことに対し深く反省し、国民に謝罪し、原子力政策の脱原子力への転換をもってその巨大な責任を少しでも果たすことを望みます。

 今回の震災・津波・原発事故において、全国と世界の皆様からの温かいご支援に心から感謝いたします。また現在も続く福島原発事故の鎮静化のために、生命の危険を冒しながら必死の活動をされている方々へ最大の感謝を申し上げます。
 この原発震災によって払わされる多大な犠牲を無にしないために、全ての人々がさらに何らかの行動を起こしてくださることをお願いします。
 全国のみなさん、私たちの故郷福島に起きている現実を、どうぞ注視し続けてください。放射能に県境も国境もありません。私たちと未来の世代の健康と生命を第一に考えた選択をするために、正しい情報の公開と、必要な国・自治体の対策を求める声をあげてください。
 核が引き起こす現実、この悲劇を引き起こした私たち社会の現実に、全ての人々が直面することからしか、未来への希望は生まれません。
 震災・津波の被害を受けた東北各地の人々、そして放射能被爆の危険を共有する全国民、全世界の人々とともに、この厳しい現実から逃げることなく、被害を最小限にとどめ、今後同様の過ちを犯すことのないよう、人類の勇気と叡智を結集することを呼びかけます。

 2011年3月25日 ハイロアクション福島原発40年実行委員会
http://hairoaction.com
info@hairoaction.com
事務局 080-1807-6999
 

【紹介】ハイロアクション福島原発40年実行委員会について
 ハイロアクション福島原発40年実行委員会は、持続可能な社会をめざし、福島原発が40年を迎える2011年3月26日からの1年間を、廃炉と廃炉後の地域社会を真剣に考え行動する「ハイロアクション年」としようという呼びかけのもとに集まった有志により、昨年11月に結成されました。
 「ハイロ」という言葉と、核を超えた新しい未来へのビジョンを、福島県内そして全国に広めていくことをめざし、多様な企画を募り、多角的に情報発信をしていきます。
明日、3月26日、27日には、福島原発が40年にもたらした現実を見つめ、原発に依存しない地域社会の未来図を構想するオープニングイベント「ふくしま原発の40年とわたしたちの未来」をいわき市で開催する予定でした(別紙ちらしをご参照ください)。今回の福島原発事故により、このイベントは延期となりました。
 現在、各地に避難中のメンバーは、県内に残る仲間とともに、救援活動を始めています。

≪ハイロアクションの緊急行動へのご協力のお願い≫
ハイロアクションは、緊急行動として、福島原発事故の放射能の危険から身を守るための具体的な支援と情報発信を行います。期間は爆発の危険が収まり終息のめどが立つまで。
具体的な内容として、
1、ひばく防止対策:「ひばく防止マニュアル」の作成と配付。「対ひばく用品の収集と配付」、「ひばく防止の情報提供」
2、避難サポート活動:避難受け入れ先の募集・条件等の整理。希望者の募集とマッチング。避難サポート箇所の掘り起こし。
3、原発ウォッチング:放射能の定点チェックと毎日の情報発信、天候調査と毎日の報告
4、情報収集と発信:ホームページの立ち上げと活動紹介、相談等。
現在、立ち上げ準備中です。ご協力をよろしくお願いいたします。
なお、救援物資・避難受け入れ先情報等については、なかネット災害支援室(9:00~17:00)〒963-8071 福島県郡山市富久山町久保田字下河原191-1コミュニティBOXぴーなっつ内 TEL 024-983-1157 FAX 024-983-1158 携帯090-2977-3208 http://shien.naka-net.orgまで。


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2011年3月25日金曜日

ホウレンソウは水洗いしてから測定/「暫定基準値」は、WHO基準の30倍まで基準を緩和:何なんだこれは!?

政府が言う、ここまでは安全という暫定基準は3月17日にWHO基準の30倍まで基準を緩和していたらしい。この事実は大手マスコミは報道しない。ただ「暫定基準の00倍とか、基準値以内だから人体に影響はない。」と政府の発表を垂れ流すだけのマスコミは政府の公報でしかない。

何故、急に基準値を変更したのかは早急に追求しなければならない。野党や本来のジャーナリズムの役割だと思う。

基準値を30倍に引き上げておいて「人体には早急には問題ありません」の政府発表を信じれますか。
以下、その問題を取り上げたブログ記事を紹介します。

ーーーーーーーーー以下転載記事

http://nicoasia.wordpress.com/2011/03/24/【続報】東京の浄水場で検出された放射性ヨウ素/
東京の浄水場で検出された放射性ヨウ素はWHO基準の21倍だった!ホウレンソウは水洗いしてから測定していた!(インチキ発表に騙されるな!)
Posted on March 24, 2011 by nico


[政府は3月17日に「暫定基準値」なるものを設け、WHO基準の30倍まで基準を緩和していた!]

前回の記事で、私は以下のように書いた。

「さらに、このドサクサに紛れて、基準値そのものをなし崩し的に緩和するようなことが行われている疑いも指摘されている(参照記事リンク)。このようなことが実際に行われているのだとしたら、「安全」に対する信用は一気に崩壊するであろう。このようなことはあってはならない。」

しかし残念ではあるが、もうご存知の方も多いかと思うが、これが事実であることが発覚した。3月17日に厚生労働省医薬食品局食品安全部長名で都道府県知事・保険所設置市長・特別区長宛に出された通達によって、なんとWHOの基準の約30倍にまで基準が緩和されていたのである。

飲料水における放射線ヨウ素131IはWHOの基準では10Bq/L(1リットルあたり10ベクレル)だが、この厚生労働省通達による暫定基準では300Bq/L(乳幼児には100Bq/L)となっている。『WHO飲料水水質ガイドライン 第3版』にある第9章「放射線学的観点」の9.3「飲料水用の放射性核種ガイダンスレベル」の表9.3(203-204頁)を参照いただきたい。

23日に東京水道局金町浄水場から検出された放射性ヨウ素210Bq/Lは厚生労働省の暫定基準では乳幼児向けの基準の約2倍で大人向けでは約2/3となっている。しかしWHOの基準からすれば、なんと21倍の量となるのである。

この政府の「暫定基準」なるものは一体どのような根拠で決められたのであろうか。特別な事態となったら、人間の強度が突然30倍強くなるというのであろうか。基準が非常時に簡単に変更できるものであるなら、それは「基準」として有効なものであるのか、はなはだ疑わしく思わざるを得ない。仮にさらに水が放射能汚染されるような事態になったとしたら、政府はさらに「暫定基準値」を緩和し、その後も緩和し続け、決して大人の基準値を越えないようにするとでも言うのであろうか。このようなドサクサ紛れのなし崩し的緩和を行えば、政府の喧伝する「安全」そのものも非常に疑わしいものに思われる。

さらにやりきれなく思われるのは、これを報道するマスコミも「基準値」の中身について触れないことである。マスコミはただ単に「乳幼児の暫定基準値の2倍を越える数値を測定した」と報道するのみで、その暫定基準値が3月17日になって急遽決められたことや、それが以前の基準を大幅に緩和したものであること、それがどういう根拠で定められたのか、それ以前の基準値がいくらであったか、といったことについて全く報道していないと思われる。

マスコミがこうした質問をしないのであれば、国民は直接政府・厚生労働省に問い合わせるべきである。ここで引き下がっていては、今後もこうしたインチキのような数値発表に翻弄され続けることになりかねない。

外国人がいち早く東京エリアから退避していることを、日本の「暫定基準値」なるものに基づかず、国際的に認められているWHOの基準に照らして少し冷静に考えれば、理解に難くない。

[ホウレンソウは水洗いしてから放射能測定をしていたことが判明!]

先日茨城県産のホウレンソウから暫定基準値である2000Bq/kgを上回る放射性ヨウ素が検出されたというニュースはご存知の方がほとんどであろう(ここも報道では「暫定基準値」となっているのだが、WHO基準や、日本の以前の基準はいくらなのかまだ私は確認できていない)。

これも呆れた話であるが、この発表されたホウレンソウの放射能測定値は実はホウレンソウを水洗いしてから測定したものであることが判明した。東大病院放射線治療チームのツイッター情報を転載する。

———————–

team_nakagawa 東大病院放射線治療チーム

ホウレンソウの放射能測定方法について、新しいことがわかりましたのでご報告します。これまで検出されたホウレンソウの放射能量は、ホウレンソウを一旦水洗いしてから測定をおこなった結果である、とのことです。

マニュアルでは「水洗いせず」との記載がありますが、厚労省から別の通達で水洗いしてから測定するように各自治体や測定機関に連絡があったようです。

したがって、以前、放射性物質を含むホウレンソウを摂取したときの被ばく線量を計算していただいたときに、「水洗いしていなければ、過大評価している」と書きましたが、実際に水洗いされているので、過大評価せずに計算されていると考えてよいと思います。

———————–

では水洗いする前の放射線量はいくらであったのだろうか? これについても発表があるのならまだ良心的である。しかし実際は水洗いしてから測定したもののみをこっそりと発表していたのである。早い話が発表された数値は、「洗っても取れない放射線量」ということである。このようなごまかしに近いことをすれば、政府は国民・消費者を欺き続けることになるだろう。また同時に生産者の方々も欺くことになり、さらなる苦痛を与えることになりかねない。まさか生産者への補償を少なく見積もる魂胆でしているのではないかなどと勘ぐりたくなる。ここでも突然降ってわいた「暫定基準値」なるものが尺度として用いられていることに、消費者も生産者も注意を払う必要がある。

政府は土壌や水系の状態も含めた被害の実態を客観的に調査し、データを正直に国民・消費者、そして生産者に提示し、食の安全を確保すると同時に、東京電力は被害者である生産者の方々への謝罪と十分な補償を行わなければならないのは明らかである。

政府のドサクサ紛れのなし崩し、そして原子力利権をスポンサーに抱えて原発推進に協力してきたマスコミの翼賛報道に騙されず、こういう状況であるからこそ国民は監視の目を強めるべきである。

———————–
追記:秀逸なるブログ記事を見つけたのでご紹介する。政府・財界が御用学者・マスコミ・評論家・ジャーナリストたちと一体となって原発が推進される背景が浮き彫りになっている。
新恭氏『永田町異聞』より 「原子力を弄ぶ罪深きジャーナリストたち」


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2011年3月24日木曜日

原子力発電所からの放射線拡散の危険性/アーネスト・スターングラス博士/転載記事

みなさまへ  (BCCにて)松元@パレスチナ連帯・札幌
先に送った松井英介教授の見解で内部被曝の問題は、じつは原爆症認定闘争で被爆者が闘ってきた残留放射能問題という先駆があることを知らされました。その裁判を闘った被爆医師肥田舜太郎がいち早く日本に紹介した放射線学者がアーネスト・スターングラス博士でした。来日した2006年の青森講演の解説をここに紹介します。森田玄さんが提供してくれました。

いまこそ、原子爆弾から始まり核実験、原子力発電、劣化ウランにいたる歴史を振り返り、核がもたらす人類への深刻な被害を究明する責任がとりわけこの日本にはあると思います。その医学的な中心争点が内部被爆問題だと思います。外部放射線量による隠蔽を許してはなりません。

グラフデータを送信することができませんが、アメリカの放射線物理学の権威アーネスト・スターングラス博士の人類への警告に耳をかたむけてください。時間のある方は下記のサイトですべてのスライドと解説をみることができます。
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/
●2006年アーネスト・スターングラス博士の青森講演〔提供:森田玄〕

http://gallery.harmonicslife.net/main.php?g2_itemId=87
●肥田舜太郎「医師が見た被爆者の生と死~原爆被害、隠蔽と放置の12年間」
http://homepage3.nifty.com/kikigaki/gakusyuu00.html

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アーネスト・スターングラス博士
アーネスト・スターングラス博士はピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授です。1967年から同大学の放射線物理・工学研究所を指揮し、X線と放射線医療診断における放射線量を低減させる新しい投影技術の開発をしました。さらに、放射性降下物と原子炉核廃棄物による人間の健康に対する広範囲な医学的影響調査研究を行い、その結果をアメリカ議会で発表しています。著書に「低レベル放射能」1972年、「隠された放射性降下物」1981年、「ビッグバン以前」1997年などがあります。現在は、ニューヨークの非営利団体である放射線と公共健康プロジェクトの科学ディレクターです。アメリカ物理学会会員であり、以前は北米放射線学会会員でした。

2006年3月、長年に渡って低レベル放射線の危険性を訴えているアーネスト・スターングラス博士が初来日し、全国で講演会を行いました。スターングラス博士は、アメリカとソ連が核実験を繰り返していた冷戦当時、核実験の死の灰(放射性降下物質)による放射線の影響で世界の子どもたちの白血病やガンが急増している事実を議会で報告し、それがきっかけとなって米ソ核実験停止条約が締結されました。

以下は青森市での講演記録です。

スライド 01

私が原子力発電所からの放射線拡散に興味を持つことになったのは、最初の子どもが生まれた時です。ピッツバーグで、ちょうど家を建てていました。
当時は冷戦最中で、死の灰から身を守るために核シェルターを作らなければならないと言われていました。私はアメリカ科学者同盟(Federation of American Scientists)のメンバーで
したが、ずっと前から私たちは米ソ軍備競争は止めなければならないと警告していました。当時、政府が、核爆発を何回行いその放射性降下物(死の灰:Fall Out)がどこに行ったのかと
いう報告書を初めて出したので、私たちはそれを調査していました。

議会で公聴会が開かれ、その際イギリスのアリス・スチュワート博士の論文が報告されました。スチュワート博士はオクスフォード大学で、イギリスの子どものガンや白血病が急増している原因について研究していました。彼女はガンや白血病になった子のお母さんのグループと健康なこどものお母さんのグループに100の質問アンケートを送りました。アンケートを回収すると驚いたことに、10歳未満のガンや白血病の子どものお母さんたちが妊娠中にエックス線を浴びていたことがわかりました。
それが、わずかな放射線でも人体には影響を与えることの初めてヒントになりました。つぎのグラフがその研究結果です。

スチュワート博士が発見したのは、数回のエックス線照射でガン発生率が倍増することです。この際、1回のエックス線の放射線量とは自然界の環境放射線の約2年分に相当します。この放射線量というのは、大人にガンを発生させる量に比べるとその10分の1から100分の1に相当します。赤ちゃんや胎児は100倍も影響を受けるのです。また妊娠3ヶ月未満にエックス線を浴びたお母さんの子どもの幾人かは、ほかのお母さんのこどもより10?15倍ガンの発生率が高かったのです。

政府は(核戦争があっても)核シェルターから出てきてもまったく安全だと言いましたが、それは1000ラッドの放射線量の環境に出てくるわけです。それはエックス線を数千回浴びることに相当するわけですから子どもたちが生き延びることは不可能です。ですから、このような人類の惨禍を防ぐために核兵器を廃絶しなければなりません。それで、私は、核実験の後のアメリカの子どもたちにどのような影響があるのか調べ始めました。


スライド 02
この図は、乳児1000人に対する死亡率を示しています。年ごとに始めは下降していきますが、途中で急に下降が止まります。それはネバダの核実験が始まったときです。それ以降、核実験のたびに乳児死亡率も合わせて上昇しています。これは米ソ英による大気核実験停止条約が締結される1963年まで続きます。しかし、中国とフランスは核実験をつづけました。1961年に北シベリアでソ連が5000万トンのTNT爆弾に相当する巨大な原爆実験をしました。広島原爆は1万キロトンTNTでした。広島の5千倍の威力の原爆です。

これは北半球に住む人間全員に腹部エックス線照射をしたことになります。これから世界中の子どもたちにガンや白血病が発生することが予想されます。そしてその後、実際にそうなりました。私は核実験を止めないと世界中の子どもたちにガンや白血病が発生することになるとサイエンス誌で警告しました。

幸いなことに当時、ソ連のフルシチョフ首相と核実験停止条約を結ぼうとしていたケネディ大統領のもとで働いていた友人がホワイトハウスにいました。しかし、条約が締結されるには議会の上院での承認が必要です。そこでケネディ大統領はテレビとラジオで演説し、われわれの子どもたちの骨に含まれるストロンチウム90や血液中の白血病細胞をなくすために核実験をやめなければいけないと国民に呼び掛けました。するとたくさんの女性が乳母車でホワイトハウスを囲んだのです。また上院議員たちに手紙を書き、電話をしました。

私は議会で証言する必要があると言われました。それから約1ヶ月後の8月にワシントンに行って議会で証言するようにという手紙を受け取りました。幸いにも、ハーバード大学のブライアン・マクマーン博士がスチュワート博士と同じ研究をアメリカ国内で行っていて同様な結果を得ていました。エドワード・テラー博士が、核実験は継続するべきだと証言しましたが、合衆国上院は条約批准賛成の投票をしました。すると幸いなことに、その後乳児死亡率が下がったのです。しかし、すべての州でベースライン(核実験がなかった場合に予想される乳児死亡率)に戻ったわけではありませんでした。


スライド 03
多くの州では乳児死亡率の下降が止まってしまいました。ベースラインとの差がまだありました。

スライド 04
乳児の死亡の主な原因は、多くの場合出産時の体重が平均よりも低体重(2キロ以下)であることが考えられます。乳児の低体重率は条約締結後低下し、そのまま降下するはずでした。しかし、2つのことが起こりました。ペンシルバニアでスリーマイル島事故と呼ばれる大きな災害が起こりました。ハリスバーグ近辺の原子力発電所の原子炉事故です。その後しばらくして乳児低体重率の下降が止まり上昇し始めました。それから1986年のチェルノブイリ原発事故です。それによって放射性降下物質が世界中に広がりました。低体重率はその後上昇し、大気核実験が行われていた時期と同じレベルに戻ってしまいました。このころから明らかになったことは、放射性降下物(Nuclear Fallout)が、原子炉事故と原子力発電所の通常運
転による放出にとって替わられたと考えられることです。


スライド 05
低体重で生まれた子は、深刻な知的およびほかの肉体的な問題を抱えています。とくに初期の学習能力障害や後期の精神障害などです。この表はたくさんの原子炉がある州(ニューヨーク、ニュージャージー、イリノイ、フロリダ、カリフォルニア)とない州との(乳幼児死亡率)比較です。ご覧のように核実験中は下降が停止して横ばいになっていますが、(核実験が終わっても)もとのベースラインに戻ることはありません。ところが原子力発電所がないネバダでは核実験が終わるとベースラインに戻っています。ほかの原子炉がないニューメキシコ、ケンタッキー、ワイオミングなどの州も同様です。これは原子力発電所の原子炉が関係していることを示す非常に明確な証拠です。


スライド 05 (大)
低体重で生まれた子は、深刻な知的およびほかの肉体的な問題を抱えています。とくに初期の学習能力障害や後期の精神障害などです。この表はたくさんの原子炉がある州(ニューヨーク、ニュージャージー、イリノイ、フロリダ、カリフォルニア)とない州との(乳幼児死亡率)比較です。ご覧のように核実験中は下降が停止して横ばいになっていますが、(核実験が終わっても)もとのベースラインに戻ることはありません。ところが原子力発電所がないネバダでは核実験が終わるとベースラインに戻っています。ほかの原子炉がないニューメキシコ、ケンタッキー、ワイオミングなどの州も同様です。これは原子力発電所の原子炉が関係していることを示す非常に明確な証拠です。


スライド 06
われわれはこのことを確証するために他の証拠を探しました。1935年から乳幼児死亡率は年率約4%ほどで下がって行きます。それはベースラインにそって下がっていくはずだったのですが、上昇し始め、核実験期間中に1958年にピークになり、その後下がって行きますがベースラインまでに戻ることはありませんでした。その結果、なにもなければという想定数値に比べ100万の乳児が死んだことになります。


スライド 07
重要なことはアメリカ国民全員が被曝している事実です。この図は7、8歳になったこどもから取れた乳歯に含まれているストロンチウム90の値で、骨に蓄積していることがわかります。この表から60年代前半に、乳歯中のストロンチウム90が環境中のストロンチウム90の値を反映していることがわかります。核実験が終わると下降しますが、その後下降が止まり横ばい状態になります。ちょうどこの頃アメリカでは大規模な原子力発電所が操業開始しました。それは日本も同じです。それ以降80年代中頃になっても横ばいが続きます。そして最近になってまた上昇し始めました。

このことからも、一見何も無いような平和的な原子力発電所の日常運転による放出も、核実験中と同様に、ストロンチウム90の原因であるという重大な事実がわかります。86?89年に少し減少しているのは原子力発電所の稼働率減少や閉鎖されたことによる影響でしょう。重要なことはその後数年にわたって上昇しつづけていることです。また、ガンになった子どもにはガンにならないこどもの倍のストロンチウム90があることが分かりました。


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これまでに、私たちはほぼ5000本の乳歯を調査しました。この表からも、どうしてこのようなことが起きているのかを理解することができます。これは政府が発表したミルク中のストロンチウム90の値です。コネチカットのミルストーン原発からの距離との関係を示しています。この原発から数マイル(1マイル=1.6キロ)以内に住んでいる人たちのレベルは、大気核実験中の時の最高値よりも高くなっています。それと同じ原子力発電所がある日本では、なにも危険なものは出していないと言われています。

これはジェネラルエレクトリックの原子炉です。表から、100マイル(160キロ)離れていてもミルク中には高いレベルのストロンチウム90が含まれていることがわかります。多くの原子炉を抱える日本ではその周囲が非常に放射能汚染されていることが予想されます。


スライド 09
この表から、1970年から1975年にかけて、ガン死亡率が原発からの距離に比例して低くなっていることがわかります。原子炉があるところではわずか5年間で58%死亡率が上昇しました。これから、ガンが原子炉からの核物質放出を明瞭に反映するインジケーター(指標)であることがわかります。しかし今だに原子力発電はクリーンだと宣伝されています。放射能は見えない、臭わない、味もしないからです。理想的な毒です。


スライド 10
コネチカットでは1935年からの甲状腺がんのデータがあります。甲状腺がんに罹ったひとは政府に報告する義務がありました。これは死亡率ではなくガン発生率です。1935年?1945年では変化がなく、むしろ減少経過があります。そして医療の向上や改善によってさらに減少するはずでした。しかし1945年からわずか5年間で3倍にもなります。そして大気核実験のピークから5年たった1965年に再び上昇します。また、大きなミルストーン原子力発電所が稼働し始めてから5年後に急激な上昇がはじまります。チェルノブイリの事故から5年後に大きな上昇が起こります。ここで重要なことは、甲状腺ガン発生率の増大が医療の向上を反映していない事実です。ガン発生率が0.8から4.5に5倍も増大したことは統計的にも小さな変化ではあり得ません。


スライド 11
これは同地域の乳がん発生率です。同じように1935年から1945年までガンの発生率は上昇していません。実際、多少減少傾向にあります。そして核実験中に上昇し、1967年にコネチカットで最初のハダムネック原子炉が稼働すると急激に上昇します。1970年にミルストーン原子炉が稼働するとその5?8年後に大きく上昇します。

日本でも同じような研究をすべきでしょう。


スライド 12
政府は、肺がんやその他の病気は喫煙が原因だとみなさんに信じてほしいと思っています。大規模な核実験が終わった1961?62年から1990年までに、18歳以上の女性の肺がん死亡率は5倍以上になっています。実際には女性の喫煙率はどんどん落ちているのです。


スライド 13
世界中の政府や国際原子力安全委員会などは、放射能による影響はガンと子どもの先天性障害だけだとみなさんに信じ込ませようとしています。しかし実はさまざまな面で健康に影響を及ぼしているのです。乳児死亡率や低体重児出産のほかに糖尿病があります。1981年から2002年の間にアメリカの糖尿病罹患者は5.8x百万から13.3x百万に増加しました。それと同時に原子力発電所の稼働率は40?50%から92%に増大しています。(注:アメリカ国内の原子力発電所の建設は1978年以来ないので稼働率が発電量を反映する)原子炉の検査やメンテナンスや修理の時間がより減少してきたことがあります。その結果、振動によってひび割れや放射能漏れが起きています。

1959年ドイツのスポーディ博士などのグループがストロンチウム90をたくさんの実験動物に与えました。それらは当初カルシウムのように骨に蓄積すると予想されていたのですが、実験室がイットリウム90のガスで充満していることを発見しました。イットリウム90は、ストロンチウム90の核から電子がはじき出されると生成する元素です。このようにストロンチウム90からイットリウム90に変換します。そこで実験動物の内蔵を調べた結果、ほかの臓器にくらべ膵臓にもっともイットリウム90が蓄積していることが判明しました。また、肺にも蓄積されていましたが、それはラットの肺から排出された空気中のイットリウム90をまた吸い込んだためだと考えられます。膵臓はそのβ細胞からインシュリンを分泌する重要な臓器です。それがダメージを受けるとタイプ2の糖尿病になり、血糖値を増大させます。膵臓が完全に破壊されるとタイプ1の糖尿病になり、つねにインシュリン注射が必要になります。おもに若年層の糖尿病の5?10%はタイプ1です。アメリカと日本に共通していることですが、ともに膵臓がんの数が非常に増加しています。


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アメリカの普通死亡率推移(1900?1999)。これは乳幼児死亡率、肺がん、膵臓がん、乳がんなどすべてのガン、糖尿病などのすべての死亡率(1000人中)の総計です。1900年から1945年までは年率約2%で死亡率が下がって行きました。唯一の例外は1918年に世界的に流行したインフルエンザの時です。このときはアメリカも日本も世界中が影響を受けました。この間ずっと、化学物質や喫煙率も増えているのにもかかわらず死亡率は減少しています。それはネバダの核実験が始まる1951年ころまで続きます。そして核実験が終わって少し下がりますが、やがてほとんど下がらずに横ばい状態が続きます。予想死亡率減少ラインから上の実際の死亡率ラインとの比較から、アメリカでこの間2000万人が余計に死んだことになります。広島や長崎で死んだ人の数よりはるかに多くの数です。


スライド 15
これは日本の膵臓がん死亡率のチャートです。前述したように、1930年から1945年ころまでは低くまったく変化がありません。しかし、1962?63年ころまでには12倍に増加しています。これは東北大学医学部環境衛生の瀬木三雄博士たちの1965年のデータです。これからお話しすることは本当に信じられないことです。この12倍になった死亡率が、2003年までにはさらにその3倍から4倍になったのです。ストロンチウム90やイットリウムが環境に放出されることがなければ膵臓がんの死亡率は減少していたでしょう。アメリカでは約2倍になっています。


スライド 16
これは同じ東北大学のデータで日本の5?9歳男の子のガン死亡率チャートです。1935年から1947年までは実際に死亡率が減少しています。それ以降、ソ連の核実験やアメリカの太平洋での核実験が度重なるにつれ、6倍に上昇しています。そしてこれ以降もさらに増加していることがわかっています。これらのデータは政府刊行物である「人口動態統計」からとりました。このような詳細にわたる統計は世界でもいままで見たことがありません。


スライド 17
同様に東北大学のデータです。これはアメリカ(非白人)と日本の男性のガン死亡率を比べたものです。1920年から1945年まで、この間喫煙率や化学物質の量が増加し、また石油、ガス、石炭の消費量増加による大気汚染も増加しているにもかかわらず、日本ではほとんどガンの増加はありません。非常に重要なのは、このことを理解しないと放射能を理解することができません。1945年以降ガン死亡率が急に上昇し、1962年にまでに42%増加します。それ以前にアメリカと日本で少し減少したところがありますが、これは核実験を一時停止した時期です。
これらは核降下物の低レベル放射線が原因であることの強力な証拠です。しかし、政府は、その量があまりにも低すぎて検出できないと主張しています。


スライド 18
これは1970年以降の日本の原子力エネルギー生産量を示したものです。一時増加が止まった時期もありますが、最近では急激に上昇しています。これは原子炉の稼働率をなるべき上げるようにしているからです。アメリカも同じです。


スライド 19
1950年から2003年までの、さまざまなガンによる男女別死亡率の推移です。これを見るとわかるように、1970年ころから急に上昇し始めますが、1950年ころからすでに上昇し始めています。もっとも増加したのは男女とも肺がんです。大腸がんは女性の方がやや高いですが、やはり急激に上昇しています。膵臓がんは1962年までにすでに12倍に増えていますが、さらに大幅に上昇しつづけています。このことから日本になぜアメリカの倍の糖尿病があるのかという説明になります。


スライド 20
1899年から2003年までの主要死因別死亡率の推移です。これは男性女性を合わせたものです。1900年代初頭は世界的な疫病が流行し、1918年に肺炎死亡率がピークになってやがて降下していきます。抗生物質の出現で肺炎を含む感染性疾患は1990年ころまでに減少します。ではガンはどうでしょう。現在日本中の最大の死亡原因はガンです。

東北大学の瀬木博士が指摘しているように、1962年ころまではガンの大きな増加はありません。それまでの感染症(伝染病)が増加した20?30年間にガンは多少増加していますが、これはガン全体の20%がバクテリアやウイルス感染に起因することが影響しています。感染症が横ばいになるとガンも同様に1945年まで変化しません。その後1947ごろから急激にガンが上昇し始めます。そして1966年商業用原子力発電所の放出が始まるとさらに上昇します。

もし、これらが核実験によるものであるのなら減少していかなければならないはずです。ところが実際には、ガンの早期発見や治療法の向上にもかかわらずガン死亡率は増加しつづけています。1990年代はじめから急激なガン死亡率の上昇が見られます。このときに放射性物質を含む劣化ウラン兵器がアフガニスタン戦争やイラク戦争で用いられました。それが世界中を回っているのです。

ですから、平和的な原子力発電所の放出から平和的な劣化ウラン兵器に置き換わったわけです。安すぎて計量できないと言われたクリーン原子力エネルギーのおかげというわけです。


スライド 21
1899年から2003年までの死亡数と死亡率の推移です。世界的なインフルエンザ大流行の時期に大きなピーク(1918年)があります。その後下降し、広島・長崎原爆後もまた核実験が終わったあとでも下降しています。それはその後もそのまま下降するはずでした。ところが1970年ごろから下降が止まります。そして1990年ころになって、1918年以来はじめて上昇し始めます。これから国の医療費の負担がいかほどになったか想像できるでしょう。国の将来を担う新生児が影響を受けているのです。赤ちゃんだけではありません。死ななくともいい人びとが多く死んでいるのです。

巨大な軍事費の代わりに、あなたの国はなんとか死亡率を下げようと巨大な医療支出を被っています。どなたか広島・長崎以降の国家医療費の総計を原子力発電所の推移とくらべて調べてみるといいでしょう。

これが私のみなさんへのメッセージです。民主主義のもとで選ばれた、みなさんを代表する議員たちにこのことを伝えてください。私たちがホワイトハウスを乳母車で囲んだように、みなさんも乳母車で国会を囲んでください。
ありがとうございました。

Closing Statement...
訳文責:森田 玄(ハーモニクスライフセンター)
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スターングラス博士のグループは、放射線被曝を示すインディケーターとして幼児の乳歯中のストロンチウム90に注目し、すでに世界中から6,000本の乳歯を採取し検査を行ってきました。今年から日本でも乳歯を集めるプロジェクトがハーモニクスライフセンターによって始まりました。また、現在アメリカでの検査が資金難のため滞っているので、日本で独自に検査をする必要があります。検査機器など多額の資金が必要です。みなさまのご協力をおねがいします。詳細はハーモニクスライフセンターまでお問い合わせください。
ハーモニクスライフセンター
Tel 04-7097-1011 Fax 04-7097-1215
Email: genm@trust.ocn.ne.jp


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2011年3月23日水曜日

放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授/転載記事

===============転送転載歓迎========

放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授

BY TANAKA ON 2011年3月21日
記事の引用・転載(二次使用)は自由ですが、末尾の注意書きもご覧下さい。
※あくまでコメント時の状況に基づいています。ご注意下さい。

津田敏秀(つだ・としひで)教授
岡山大学大学院 環境学研究科(疫学、環境疫学、臨床疫学等)

※津田教授は、お忙しい中で沢山の解説を書いて下さいました。全てを一度に掲載すると長くなりますので、前提となる議論部分をは下記に公開しました。先にこちらをお読み頂くことをお勧めします:「リスクコミュニケーションの前提議論:津田敏秀・岡山大教授」

※なお、津田先生も急ぎ書き上げて下さったため、ご本人の推敲の結果、この稿は後ほど再度編集する可能性もございます。御了承下さい。

Q. 「内部被ばく」とは何ですか?

 被爆には外部被曝と内部被曝の2種類があります。外部被曝は放射線源(放射性物質)が体の外にある時で、代表例は医学診断の際のレントゲン検査です。内部被曝は、何らかの理由で放射線源が体内に取り込まれた時に起こるものです。環境汚染物質の体内への取り込みは、主に口から食べ物と入る(「経口曝露」と言います)、口・鼻から吸い込む(「経気道曝露」と言います)、皮膚から入る(「経皮曝露」と言います)に分類できます。ただし皮膚からの取り込みは正常な粘膜からでも生じえるとは思いますが、皮膚粘膜が傷ついている場合に大きくなります。経口曝露と経気道曝露は、通常の日常生活で起こります。経気道曝露は保護具を付けるとか部屋に出来るだけこもるとかの方法もありますが逃げないとなかなか防げません。しかし経口曝露は食品衛生法によりある程度守られ、情報が入れば口に入れないことも出来ます。

 体内に入った放射性物質は、化学的性質により、体内の特定の組織に結合することがあり、局所的に被曝量が大きくなります。代表例は、放射性のヨウ素131が甲状腺に取り込まれることです。
 放射性物質が空から振ってきそうな時、花粉症対策のように部屋に入る前に払い落とすと言われているのは、外部被曝を少なくする以外に、外部被曝が内部被曝に転じるのをできるだけ防ぐという意味もあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

 上記、Wikipediaは良く書かれていると思います(SMC注:2011年3月20日時点。Wikipediaは随時変更される可能性があるので注意)。電離放射線障害防止規則で定められた値(曝露時間も考慮してくれています)も書き込まれています(テレビなどではこの重要な規則がほとんど出てこず、CTスキャン1回分胃の透視1回分とか胸のレントゲン写真1回分というようなものばかりです。医療での被爆は国際放射線防護委員会ICRPの勧告でも別扱いであり比較の対照としてあまり持ってくるべきではないでしょう)。ただ、電離放射線障害防止規則は労働者向けですので、これを一般人口に適用するのは高すぎるという批判があるかも知れません。ICRPの勧告の方は、労働者(職業性曝露)だけでなく一般公衆に対しても書かれています。また、電離放射線作業をする労働者は、内部被曝よりも外部被曝が主だと思いますが、原発事故の場合は内部被爆の方が問題となりますので、その点でも批判が来るかも知れません。

電離放射線障害防止規則 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S47/S47F04101000041.html
 (特に、第四条から第六条、「放射線業務従事者の被ばく限度」を参照) 


Q. いま「ただちに影響がない」とされている放射線量でも、放出された放射性物質で汚染された水や食べ物を摂取したら、内部被ばくするのではないかと思います。大丈夫なのでしょうか?

 はい、内部被曝します。しかし、内部被曝により影響があるかどうか(大丈夫かどうか)は、放射性物質の量だけでなく、放射性物質の種類(種類によって半減期が違います)、同じように放射性物質の化学的な性質にも影響されます。あるいは取り込まれた場所の放射線への感受性(放射線から受ける影響の大きさ)によると思います。人体の中で一番早く影響が出そうなのは、甲状腺と思われます。特に若年層に影響が出ます。

Q. 報道されているのは放射線量ばかりです。しかし例え放射線量は低くても、少量でも放射性物質を吸い込めば、内部被ばくしてしまうのではないでしょうか?

 はいそうです。内部被曝します。後は、上記の質問と同じです。放射性物質の種類の情報が流れていませんね。測定されているはずですので、この放射性物質別の情報が欲しいですね。

Q. 福島では連日150 μSv/hなどという数字が報道されています。これですと、数時間で一般人の年間許容量とされている1mSvを超えてしまうのではないでしょうか。たとえばこの数値は、がんなどのリスクをどの程度高めるのでしょうか。

 150μSvは0.15mSvですね。従って、150μSv が24時間続き、これが1年間続いたとして、屋外にいてフルに被爆したと仮定して、年間1.314Svの被爆です。そしてICRP2007年勧告で計算することができます。0.15×24×365×0.055(/Sv)÷1000=0.072です。7.2%程度だけリスクの増加があることになります。しかし、150μSvはその日の最高値のはずで、スパイク状に高まった値と思います。そうすると150μSv が24 
時間続くという仮定は相当高めということになります。要するに、これまでの被曝量の累積量(積分値)を示してもらう必要があります。

 ただ、もし150μSv が24時間続き、これが14日(2週間)続くだけでも、50.4mSvとなり、労働安全衛生法電離放射線障害防止規則で定めた基準である年間50mSvを超えてしまいます。また妊娠可能な女性労働者の3ヶ月5mSvも超えます(妊婦にはもっと厳しい)。ましてやICRP2007に定められた公衆被爆年間1mSvは軽く超えてしまいます。今回の状況は即座には解決しそうになく、状況により余裕はそれほどないと思います。

Q. 内部被ばくすると、がんなどの病気になる確率はどのようなものでしょうか?これまでの疫学研究の成果を教えて下さい。

 私が多発性骨髄腫で調べた時には内部被曝と思われる研究論文もありました。ICRP2007年のデータでも、多くは外部被曝の健康影響での話です。内部被曝は放射線労働者の場合など普通はあまりしません。ただ放射線労働者の場合でも、人のデータでは外部被曝と内部被曝を厳密に分けるのは難しいと思います(JCOの事故などでは外部被曝のみと言えるでしょうが)。

 内部被曝が多くなるのはチェルノブイリ事故(要するに原発事故)や昔の医療被曝などのデータなどがあります。海外の住宅では、住宅に使われている土から発生するラドンによる内部被曝が問題となっています。日本の原爆でも内部被曝はあったと思います。内部被曝の時に、外部被曝のデータからどのように換算するか、あるいはどう考えるのかについて私は詳しくは知りません。ただ、内部被曝の方が影響を大きく考えるようですし、半減期が日単位と短くてもヨウ素131のようにベータ線の放出が多いと影響は大きいようです。

ところで、理論的にはじき出された確率が、そのまま発生するかどうかは別問題です。誤差が入ります。また、その発生したがんが実際に観察可能かどうかはまた別問題です。少ないと観察可能ではありません。さらにまた観察可能ながんの多発があっても、日本政府や地方行政や日本の研究者がこの多発を観察しようとするのかどうかというのも別の問題です。観察可能でも、適切な方法で観察しようとしなければ観察できません。これまで様々な発がん問題で、日本政府(政治家はしようと思っても官僚の方はしようとしません)は決して観察しようとしませんでした。原爆問題で観察されているのはアメリカ政府が放射線影響研究所というのを作ったからです。観察しようとしないのは、観察する方法が分からないのか、観察したくないのか、単に仕事が増えるのがいやなのか、いずれかは分かりません。法律は、食中毒事件は調査が義務づけられていますが(食品衛生法)、この場合は、義務づけられていませんので行政がイヤだと言えば、調査されません。いわゆる法の穴ですね。

Q. このままの状態が続けば、あるいはさらに状況が悪くなれば、将来、関東一円ではがんになる人が増えるなどの長期的な影響が予想されますが、そうした人々の健康を国が補償していくことはできるのでしょうか?(がんになっても、因果関係が認められないのではないでしょうか)

 どの程度発症するかは放射線量によります。観察可能な線量になるかどうか(わずかな量では影響は測れません)、あるいは観察しようとするかどうかです。以上の条件が全てクリアーされた時にようやく因果関係が推定可能になります。このような、国が実際観察をしようとする(できる)レベルというは相当な被曝量です。例えば100 mSv以上の 
単位で相当数の方が被爆するような状況でしょう。そんなときには中心地では急性障害で亡くなる人も出ているでしょう。ただ、これまで国は実際に観察が行われた多くの事例(例えば尼崎のアスベスト)で、推定可能ではっきりと因果関係が認められる場合でも因果関係を認めません。このようなことを踏まえて、因果関係が認められて補償問題を議論できるようになると思われますか?
 上記の幾つかの条件はどう見てもクリアーしなさそうですので、人々の健康を国が補償するという話には至らないでしょう。

SMC注:既に、単位の読み違えなどでパニックになられている方もいるようです。情報は冷静に利用して下さい。

<追記>
 現在、ネットでも話題になっているようですが、スウェーデン国立スペース物理研究所の山内正敏先生が、「放射能漏れに対する個人対策」と題して、以下のURLに判断の目安を分かりやすく示しておられます。改訂もこまめに行われているようです。
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

 私は、放射線被曝によるがんの影響の程度を自分で電卓に計算するために、曝露の指標としての各地の放射能レベルの観察値に関しては積分値が必要と、前提の議論とここで求めておりました。この煩雑さを、山内先生はすぱっと整理して、赤信号・黄信号として分かりやすく示しておられます。個人対策として非常に役に立つと思いますので、上記リンクをご覧になって是非参考にしてください。
 要約しますと、測定から避難まで半日かかると見積もり、状況が刻々と悪化する時:
(1) 居住地近くで1000マイクロSv/時(=1ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない= 赤信号。
(2) 居住地近くで100マイクロSv/時(=0.1ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。
(3) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地近くで300マイクロSv/時(=0.3ミリSv/時)に達したら、緊急脱出しなければならない= 赤信号。
(4) 妊娠初期(妊娠かどうか分からない人を含めて)の場合、居住地近くで30マイクロSv/時(=0.03ミリSv/時)に達したら、脱出の準備を始めた方が良い= 黄信号。
(2)や(4)の1割以下(居住地近くでの値が、普通の人で10マイクロSv/時、妊娠初期の人で3マイクロSv/時)なら安心して良い
 さらに、居住地近くでの測定値がないときに、原発から風下にいる住民(地表風向きに対して上から見て時計回り90度、反時計回り30度の扇形の範囲内の住民)が、原発での測定値に基づいて判断する目安も書いてありますので、参考にしてください。

【ノート】
・ SMCからの「サイエンス・アラート」は、科学技術の関わる社会問題に関し、専門家の知見を素早く伝えることを目的にしています。
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